
2025年最新版のDJIドローンを、公式ストアで現在販売中の機種に限定してやさしく比較しました。
初心者の方から中級者の方まで、用途→重量→画質・安全機能の順に選び方を丁寧に解説。
口コミの傾向や価格帯、目的別のおすすめもまとめ、最短で“自分に合う一台”にたどり着ける内容です。
【結論】2025年のDJIドローンはこう選ぶ|最短で失敗しない3ステップ
まずは結論から。初心者〜中級者の方は、①用途 → ②重量と法律 → ③画質と安全機能の順で選ぶと迷いません。
この記事の比較対象は「いま公式ストアで販売中の現行機」だけなので、在庫限りの型落ちに悩まされずに決められます(DJI Mini 4K/DJI Mini 2 SE/DJI Mini 3/DJI Mini 4 Pro/DJI Flip/DJI Air 3S/DJI Air 3/DJI Avata 2/DJI Neo/DJI Mavic 4 Pro/Inspire 3)。
まずは用途を決める:旅行Vlog/家族イベント/風景空撮/FPV体験/商用準備
- 旅行・Vlog・家族イベント:荷物を減らしたい&操作カンタンなら、DJI Mini 4K/Mini 3/DJI Mini 4 Pro/DJI Flip/DJI Neoが本命。Flipは折りたたみ式の全面プロペラガードとパーム離着陸で“安全&手軽”、1/1.3インチ×4K/60(4K/100)の映えるVlogに強い。DJI Mini 4 Proは全方位障害物検知とO4伝送で“失敗しにくさ”が抜群、DJI Neoは約135gの“撮って出し”特化。
- 風景空撮・作品づくり:解像感・ダイナミックレンジ重視ならDJI Air 3S/DJI Air 3/DJI Mavic 4 Pro。
- FPV体験・迫力重視:没入感のある映像が目的ならDJI Avata 2。
- 商用準備・映像制作:将来の案件も見据えるならDJI Mavic 4 Pro、さらに映画・CMなど本格制作はInspire 3が基準。
次に重量と法律で絞る:〜249g(Mini/Flip/Neo)か?>航空法・リモートIDの基本
- 〜249g帯は“持ち出しやすさ”が最大の利点。 ただし日本では100g以上の機体は登録とリモートIDが必須です。この記事の全モデル(Flip含む135g〜249g帯〜)は対象。登録記号の表示とリモートIDの有効化が必要です。
- リモートIDの設定はアプリから簡単。 DJI Fly(またはゴーグル連携)で登録番号を書き込むフローが用意されています。DJI Mavic 4 Proなど、内蔵型リモートIDの機種もあります。
- 型式認証の話題(例:DJI Mavic 4 Pro)は、特定の飛行申請の簡素化に関わるため、商用寄りの方は要チェック。まずは機体登録とリモートID有効化から着実に。
最後に画質と安全機能:センサーサイズ・全方位障害物検知・伝送方式で決める
- センサーサイズ=画質の土台。
- 入門帯でも1/1.3インチ(Mini 3/DJI Mavic 4 Pro/DJI Flip)で4K HDR・10bit(Mini 4 Pro/Flip)に対応。
- 中核のAir 3Sは1インチ+中望遠、DJI Air 3はデュアル(広角+3倍中望遠)で被写体に合わせやすい。
- 上位は3眼のDJI Mavic 4 Proは被写体圧縮や構図の自由度が段違い。
- 安全機能=“失敗しにくさ”。 DJI Mavic 4 Pro/DJI Air 3などは全方位障害物検知+高度なRTH。Flipは前方3D赤外+下方の自動ブレーキ中心(全方位回避は非搭載)。
- 伝送方式=映像安定性。 最新はO4/O4+。DJI Mavic 4 ProやDJI Air 3/DJI Air 3S/DJI Flipは最大20/30km規格値世代。日本は目視内(VLOS)運用が前提。
現行“販売中のみ”を比較対象に採用した理由|旧モデルとの違い・在庫限りの注意点
DJIはモデル改良のサイクルが早く、同名シリーズでも性能や安全機能が大きく進化します。この記事では「いま公式ストアで購入ページが生きている現行機」だけに絞ることで、読者の方が保証・部品供給・ファーム更新・アクセ互換の面で安心して選べるようにしました。型落ち/並行輸入は価格が魅力でも、初心者〜中級者ほどサポート面の不確実性がデメリットになりやすいからです。
本記事の比較対象リスト(Mini 4K/2 SE/3/4 Pro、Flip、Air 3S/3、Avata 2、Neo、Mavic 4 Pro/3 Classic、Inspire 3)
- 〜249g帯(初心者〜中級):DJI Mini 4K / DJI Mini 2 SE / DJI Mini 3 / DJI Mini 4 Pro / DJI Flip / DJI Neo
- 中核クラス(画質・追従・耐風):DJI Air 3S / DJI Air 3
- FPV系:DJI Avata 2
- 作品志向〜プロ:DJI Mavic 4 Pro /DJI Mavic 3 Classic / DJI Inspire 3
備考:公式ストアは国・地域設定で価格がUSD表記になったり、「お住まいの地域では購入できません」と出ることがあります(在庫・販売国の違いによる表示差)。日本公式ストア内で購入ページが公開されているかを基準に選定しています。
販売終了・型落ちを除外するメリット:価格・保証・パーツ供給
- 保証とサポートが明確:現行機はDJI Care Refresh/Pro等の保守プランや修理網が機種専用に整っており、対応期間も読めます。
- ファームウェア更新で“化ける”余地:アクティブトラック・夜景強化・縦撮り最適化など、後日アップデートで使い勝手が伸びるのは現行機の強み。
- アクセ互換と入手性:ND/PLフィルター、低ノイズプロペラ、予備バッテリーなどの公式アクセが潤沢。学習コストも低く、失敗しにくい。
- 中古相場での出口戦略:現行機は需要・情報量が多く、下取り・売却もしやすい(特にMini/Air/Mavicの定番系)。
- 法令・リモートID対応がスムーズ:機体登録・リモートIDの有効化手順が最新アプリに最適化され、初期設定で迷いにくい。
「在庫限りの旧モデル」は、価格魅力はあっても保守パーツの枯渇や将来のアップデート対象外などのリスクあり。初めての一台や商用準備なら、まずは現行機から選ぶのが堅実です。
スペック早見表(全モデル横並び)|重量・飛行時間・カメラ・センサー・伝送距離・価格帯
まずは「いま買えるDJI」を一気に把握。初心者〜中級者が比較しやすい指標(重量クラス/飛行時間/画質・センサー/障害物検知/伝送方式/価格帯の目安)で横並びにしました。数値はメーカー公称値を中心に整理し、実運用のコツや注意点も補足しています。
主要スペック比較表:〜249g帯 vs Air/Mavic/Cine vs FPV
モデル | 重量クラス | 最大飛行時間* | カメラ・センサー | 最大動画 | 伝送方式 | 公称伝送距離** | 価格帯の目安 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
DJI Mini 4K | 〜249g | 約31分 | 1/2.3型 CMOS | 4K | O2 | 10km | エントリー |
DJI Mini 2 SE | 〜249g | 約31分 | 1/2.3型 CMOS | 2.7K | O2 | 10km | エントリー |
DJI Mini 3 | 〜249g | 約38分(+バッテリーPlusで最長51分) | 1/1.3型 CMOS | 4K(縦向き撮影対応) | O2 | 10km | エントリー〜ミドル |
DJI Mini 4 Pro | 〜249g | 約34分(+Plusで最長45分) | 1/1.3型 デュアルネイティブISO | 4K/60 HDR | O4 | 20km | ミドル |
DJI Flip | 〜249g | 約31分 | 1/1.3型 48MP/約24mm f/1.7 | 4K/60 HDR(4K/100) | O4 | FCC 13km/MIC 8km | エントリー上位 |
DJI Air 3S | 700g級 | 約45分 | 1インチメイン+70mm(1/1.3型) | 4K/60 HDR | O4 | 20km | ミドル〜ハイ |
DJI Air 3 | 700g級 | 約46分 | 24mm+70mm(ともに1/1.3型) | 4K系 | O4 | 20km | ミドル〜ハイ |
DJI Avata 2 | 400g級 | 約23分 | 1/1.3型 広角 | 4K/60 HDR | O4 | 13km | ミドル |
DJI Neo | 約135g | —(公称は地域・時期により変動) | 4K対応(手のひらサイズ) | 4K | — | — | エントリー(セルフィー向け) |
DJI Mavic 4 Pro | 約1kg | 約51分 | 3眼:4/3型100MP+1/1.3型48MP+1/1.5型50MP | 6K/60 HDR | O4+ | 30km | フラッグシップ |
DJI Mavic 3 Classic | 900g級 | 約46分 | 4/3型 Hasselblad | 5.1K/50(4K/120) | O3+ | 15km | ハイ |
DJI Inspire 3 | 約4kg級 | 約28分 | フルサイズ(X9-8K Air) | 8K/75 ProRes RAW 等 | O3 Pro | (用途により可変) | シネマ(プロ) |
* 飛行時間は無風・最適条件での公称値。実運用では気温・風・バッテリー劣化・ND装着等で短くなります。
** 伝送距離は各地域の電波規格(FCC/CE/MIC)や環境干渉で大きく変動します。日本(MIC)では目視内(VLOS)での運用が原則です。
安全機能比較表:全方位障害物検知・RTH・APAS・伝送の違い
モデル | 障害物検知 | RTH(リターン) | 追従/トラッキング | APAS/回避支援 | 伝送世代 |
---|---|---|---|---|---|
DJI Mini 4K | 下方測位のみ(回避なし) | 標準RTH | — | — | O2 |
DJI Mini 2 SE | 下方測位のみ(回避なし) | 標準RTH | — | — | O2 |
DJI Mini 3 | 下方中心(本格回避なし) | アドバンストRTH相当 | 被写体固定系は限定 | — | O2 |
DJI Mini 4 Pro | 全方位 | アドバンストRTH | ActiveTrack 等 | 回避支援あり | O4 |
DJI Flip | 前方3D赤外+下方(自動ブレーキ) | RTHあり(自動ブレーキ対応) | Subject Tracking/QuickShots等(※知能機能中の回避は非対応) | 回避支援=自動ブレーキ中心 | O4 |
DJI Air 3S | 全方位(低照度最適化) | 次世代Smart RTH | 追従◎ | 回避支援 | O4 |
DJI Air 3 | 全方位 | アドバンストRTH | 追従◎ | 回避支援 | O4 |
DJI Avata 2 | 前後/下方の視覚センサー(屋内安定重視)※回避は限定 | RTHあり | —(FPV主体) | — | O4 |
DJI Neo | プロペラガード一体型(衝突リスク低減)/高機能OAは非搭載 | RTH簡易 | — | — | — |
DJI Mavic 4 Pro | 全方位(低照度対応強化) | アドバンストRTH | 追従◎ | 回避支援 | O4+ |
DJI Mavic 3 Classic | 全方位 | アドバンストRTH | 追従◎ | APAS 5系 | O3+ |
Inspire 3 | 全方位(プロ向け冗長設計) | プロ向けRTH | —(デュアルオペ) | — | O3 Pro |
迷ったら:「失敗しにくさ」を重視する初心者は Mini 4 Pro(全方位検知+O4) が最有力。夜景やダイナミックレンジ重視は DJI Air 3S。手軽なVlog特化ならFlip、屋内・狭所の迫力重視は DJI Avata 2。
法規・運用まわり比較:リモートID、登録要否、屋内FPV(Avata 2)の扱い
トピック | 要点(日本国内の一般向け要約) |
---|---|
登録の要否 | 機体重量100g以上は登録義務。機体ごとに登録し、登録記号の表示とリモートID機能が必要(有効期間は概ね3年、更新要)。Miniシリーズ/Flip/Neo(135g)/Air/Mavic/Inspire/Avata 2は原則すべて対象。 |
飛行許可・承認が必要な場面 | 人口集中地区(DID)、空港周辺、150m以上、夜間、目視外、第三者30m以内、イベント上空、物件投下などは事前の許可・承認が必要。カテゴリーⅡ/Ⅲは要件が増えるため要計画。 |
屋内飛行(DJI Avata 2などFPV) | 屋内は航空法の適用外(ただし安全配慮は必須)。一方で小型無人機等飛行禁止法や施設側ルール、私有地の権利、撮影許可は別途配慮。 |
電波・伝送距離 | 公称距離は各国規格で異なる。日本(MIC)では目視内(VLOS)前提で、安全マージンを確保。 |
実運用のコツ | 初フライト前にファーム更新/コンパス・IMUキャリブレーション、RTH高度の見直し、ND/PLの準備、風予報の確認。サブバッテリーは2〜3本が安心。 |
Miniシリーズ(〜249g)の違いは?|初心者の「どれがいい」に即答
「軽くて手軽」「初めてでも飛ばしやすい」––そんなニーズにハマるのがMiniシリーズとFlip、Neoです。ここでは“価格・画質・安全機能・使い勝手”の4軸で違いをわかりやすく整理します。迷ったら安全機能が強い=失敗しにくいモデルを優先しましょう。
DJI Mini 4K:最安&入門の到達点。旅行・はじめての空撮に

- こんな人に:とにかく低予算でDJI品質を試したい/日中の旅行Vlog中心/編集は軽め。
- 強み:4K対応・軽量・扱いやすい操作感。サブ機や初号機として優秀。
- 注意点:障害物回避は非搭載。木の枝・建物への接近飛行は控えめに。風が強い日は撤収判断を早めに。
- 買う前チェック:予備バッテリー・プロペラガード・64GB程度のU3/V30カードを一緒に用意。
DJI Mini 2 SE:価格重視の定番。どこまで撮れる?

- こんな人に:SNS用中心で「まずは飛ばす練習から」。
- 強み:価格がこなれていて始めやすい。安定性・基本機能は十分。
- 注意点:動画は最大2.7K。夜景・逆光の“粘り”は上位機より控えめ。
- 買う前チェック:将来4Kや縦動画が欲しくなるなら、最初からMini 3系も検討。
DJI Mini 3:長時間飛行×画質バランス。縦撮りの魅力

- こんな人に:旅行・家族イベントを縦動画でSNSに上げたい/滞空時間も重視。
- 強み:1/1.3インチセンサーで日中画質がグッと向上。縦向き撮影に対応しショート動画に最適。Plusバッテリーで長時間。
- 注意点:障害物回避は本格的ではないため、被写体追従しながらの接近飛行は控えめに。
- 買う前チェック:日没〜夜間も撮る予定なら、Air系やMini 4 Proのほうが階調とAFが有利。
DJI Mini 4 Pro:全方位障害物検知×上位機能の決定版

- こんな人に:初めてでも失敗しにくい一台が欲しい/全方位障害物検知と高画質を両立したい。
- 強み:全方位障害物検知+高度なRTHで安心感が段違い。1/1.3インチの広いダイナミックレンジ、O4伝送で安定したライブ映像。縦向き撮影もOK。
- 注意点:価格はMiniシリーズ内で高め。とはいえ、墜落・ロストのリスク低減まで含めると総コスパは高い。
- 買う前チェック:ND/PLフィルターで空や水面の階調が整い、“プロっぽい”画作りがしやすい。
DJI Flip:〜249g・全面プロペラガード×1/1.3"|“手軽に盛れる”Vlog機

- こんな人に:旅行・日常の自撮り/同行撮影をサクッと撮りたい/屋内や人の近くでも安全余裕が欲しい。
- 強み:折りたたみ式・全面プロペラガードで安心感◎/パーム離着陸と物理ボタンでモード即切替/1/1.3"×48MP×4K/60 HDR+4K/100スロー/O4伝送。
- 注意点:前方3D赤外+下方の自動ブレーキ中心で、Mini 4 Proのような全方位回避は非搭載(知能機能中は回避なし)。狭所や逆光の障害物には引き続き配慮。
- 買う前チェック:日本は100g以上=機体登録+リモートID必須。バッテリーは2〜3本が快適。ND/PLがあると空・水面の色が整う。
まとめ:
最安・練習重視=Mini 4K/DJI Mini 2 SE、縦動画×画質バランス=Mini 3、安全最優先のベストバイ=Mini 4 Pro、Vlog特化の手軽さ&安全性=Flip。
Airシリーズの選び方|Air 3S/3は“画質・追従・耐風”の中核
「旅行や日常の空撮はもちろん、ワンランク上の“作品づくり”にも踏み込みたい」––そんなニーズにちょうどいいのがAirシリーズ。耐風性・飛行時間・デュアルカメラ・全方位障害物検知(OA)・最新伝送(O4)のバランスが、初心者の次の一歩〜中級者の常用機として秀逸です。
DJI Air 3S:1インチメイン×70mmの“使えるデュアル”で夜景も強い

- ここが魅力:メインが1インチCMOS、サブは70mm(約3倍)中望遠。約45分のロングフライト、全方位OAと次世代Smart RTHで安心感。
- こう使うとハマる:夕景〜夜景の街並み、人物+背景の切り取り、山岳の重なりを生かした被写体圧縮感。
- 注意点:本体サイズ・重量はMini系より大きい。徒歩旅メインなら携行性とのトレードオフを検討。
- おすすめユーザー:旅行・Vlogから一歩進んでロケ地の雰囲気をしっかり描きたい人、夜景やダイナミックレンジを重視する人。
DJI Air 3:軽快なデュアル(24mm+70mm)×46分。総合力の高さが武器

- ここが魅力:46分の余裕、全方位OA、O4伝送、そして24mm+70mmのデュアルで万能。両カメラとも1/1.3インチで色味と解像の整合が取りやすい。
- こう使うとハマる:明るい時間帯の風景・海・街撮り、被写体追従でのアクティビティ撮影。
- 注意点:低照度ではAir 3Sに一歩譲る。夜景重視なら3S、日中オールラウンドならAir 3。
- おすすめユーザー:初のステップアップを狙う人、自動追従やクイックショットの使い倒しでテンポ良く編集したい人。
Mini 4 Proと何が違う?(重量・センサー・安全機能・価格の比較軸)
持ち運び最優先のMini 4 Proと、画づくりの自由度が高いAir 3S/3。迷いやすい3機を一発比較。
比較ポイント | Mini 4 Pro | Air 3 | Air 3S |
---|---|---|---|
重量クラス | 〜249g | 約700g級 | 約700g級 |
センサー | 1/1.3"(単眼) | 1/1.3"×2(24mm+70mm) | 1"+1/1.3"(24mm+70mm) |
画づくり | 日中〜夕景のSNS/旅行向き。縦向き撮影◎ | 日中のバリエーション重視。デュアルで編集が楽 | 夜景・階調に余裕。作品寄りの“画” |
望遠表現 | デジタル中心 | 光学3倍相当で被写体圧縮が自然 | 光学3倍相当+1"の土台で余裕 |
障害物検知 | 全方位OA | 全方位OA | 全方位OA(夜景最適化) |
伝送方式 | O4(最大20km) | O4(最大20km) | O4(最大20km) |
飛行時間(公称) | 約34分(Plusで最長45分) | 約46分 | 約45分 |
携行性 | 最強(日常バッグに常駐) | 要バッグ(安定・耐風は上) | 要バッグ(夜景・色再現は上) |
想定価格帯 | Mini上位 | ミドル〜ハイ | ミドル〜ハイ |
向いている人 | 失敗しにくい入門最上位/機動力重視 | オールラウンダー/日中の“2視点”収録 | 夜景・作品寄り/DR重視で仕上げたい |
Mavic & Cineライン|作品クオリティを狙うなら
“ちゃんと作品として残せる画”を目指すなら、このラインが本命。4/3インチやフルサイズ級のセンサー/3眼構成/全方位障害物検知/長時間飛行/O4+〜O3 Pro伝送といった要素で、編集耐性(色・階調・ノイズ)や撮影現場での安心感が一段上がります。
DJI Mavic 4 Pro(3眼フラッグシップ):テレ端の使いどころと編集耐性

- 要点整理:ワイド(約28mm・4/3型・最大100MP)+中望遠(70mm・1/1.3型・48MP)+望遠(約168mm・1/1.5型・50MP)の3眼システム。約51分のロングフライト、O4+伝送(規格上30km)、全方位障害物検知。6K/60p HDR対応。
- “テレ端”の使い方:70mmは被写体と背景の距離感を整えやすく、168mmは被写体圧縮で山稜や街並みのレイヤーを強調。
- 編集耐性:4/3型の土台でハイライト耐性と階調が豊か。夕景〜夜景の色のりやグレーディング耐性が高い。
DJI Inspire 3:映画制作・CM用途のプロ機 ― 個人ユーザーの現実解は?
- 要点整理:フルサイズX9-8K Airで8K/75pなどのシネマ規格に対応。O3 Pro伝送、デュアルオペ、RTK測位、全方位検知、約28分飛行。
- 導入のハードル:価格・運用体制・保守が本格プロ前提。個人用途ではMavic系の上位で代替可能な場面が多い。
FPV & Selfie系の選択肢|Avata 2とNeoの立ち位置
“迫力の動線”“被写体への近接”“室内や狭所”を撮るならAvata 2(FPV)、日常のセルフィーVlogや手ぶら撮影を軽快にこなすならNeo。Flipはミニ帯のVlog特化という立ち位置で、プロペラガード一体の安全性と1/1.3"画質の両立が特徴です。
DJI Avata 2:Cinewhoop系FPVの没入撮影(屋内・狭所・迫力)

- こんな人に:スキー・スケボー・車内外の動線ショット、室内や林間の近接飛行でスピード感を出したい人。
- 強み:内蔵プロペラガードで接触に強く、広角4K×低遅延伝送×ゴーグル操作で没入映像。
- 注意点:FPVは操縦負荷が高め。狭所・人の近くでは一層の安全配慮が必要。
DJI Neo:手のひらサイズの手軽さとVlog適性(縦動画/手ぶれ補正)

- こんな人に:荷物を最小化したい旅行者、ひとり撮影の多いVlogger、家族イベントやペットの“ちょい空撮”。
- 強み:約135gの超軽量で手のひら離着陸、自動撮影モードで“手ぶらで盛れる”。
- 注意点:強風に弱い/航続や到達高度は控えめ。本格的な夜景や遠景の解像感は上位機に及ばない。
撮影前チェックリスト(コピペOK)
- 露出:白飛び優先で-0.3〜-0.7EVから/ヒストグラムON
- WB:太陽光固定(シーンでオートが迷うのを防ぐ)
- プロファイル:スタンダード(編集軽め)かログ/HLG(編集前提)
- ND/PL:日中はND16/32目安、濡れた路面や水面はPL
- RTH:高度・経路を事前確認/ホームポイント更新を忘れずに
ネットの口コミ・レビューまとめ(良い点/不満点)
ここでは、国内外のレビュー記事・掲示板・動画レビューなどを横断して、実際のユーザーが感じている“良い点/不満点”をモデル群ごとに整理しました。購入前の“最後のひと押し”にどうぞ。
DJI Mini 4K/DJI Mini 2 SE:コスパ・安定性・風への弱さの声
良い点(共通)
- 価格と手軽さが圧倒的。初めてでも設定〜離陸まで迷いにくく、日中の旅撮りは十分キレイ。
- 通信安定性(O2)と飛行の素直さはエントリーでも“さすがDJI”。Mini 4Kは4K対応で満足度が高いという声が多数。
不満点(共通)
- 障害物回避(OA)非搭載。樹木・建物の近接飛行はヒヤッとする場面あり。
- 風に弱い/低照度に弱い。Mini 2 SEは動画が2.7Kまでで、のちの“画質アップ欲”が出やすい。
一言まとめ:
「練習&旅の記録なら満点。のちに縦動画・夜景・OAが欲しくなるならMini 3/Mini 4 Pro/Flipへ。」
DJI Mini 3/Mini 4 Pro/Flip:縦撮り・障害物対応・価格帯の評価
良い点
- DJI Mini 3:1/1.3インチで日中画質がグッと向上。縦向き撮影でSNS運用がしやすい。
- DJI Mini 4 Pro:全方位OA×O4伝送で“失敗しにくい”との声が圧倒的。
- DJI Flip:全面ガード一体で“安心×手軽”が好評。パーム離着陸や4K/60+100fpsのVlog適性が高評価。
不満点
- Mini 4 Pro比でFlipは全方位回避ではない(前方3D赤外+下方の自動ブレーキ中心)。
- 超軽量ゆえ強風時は不利(Mini/Flip/Neo共通)。
一言まとめ:
「旅行・日常×縦動画はMini 3。安全最優先のベストバイはMini 4 Pro。手軽に“盛れる”VlogはFlip。」
Air 3S/Air 3:AF追従・トラッキング・夜景・重量の賛否
良い点
- DJI Air 3S:1インチメイン+70mm中望遠で夜景・DRに余裕。編集耐性の評価が高い。
- Air 3:46分級の航続×全方位OA×デュアル(24/70mm)の万能感。トラッキングも好評。
不満点
- Mini/DJI Flipとの携行性差(重量・サイズ)が明確。
- 「Air 3→3Sは“必須の買い替え”ではない」という冷静な評価も。
一言まとめ:
「日中オールラウンドはAir 3、夜景・階調重視はAir 3S。どちらも“作品寄りの入り口”に最適。」
はじめてでも安全に飛ばすための基礎知識|航空法・登録・飛行許可・注意点
初心者〜中級者こそ、“安全・合法・迷わない”の型を最初に作っておくと失敗が激減します。ここでは日本国内の一般的な運用ポイントを、実務フローでまとめます。
〜249g運用のポイント:できること・できないこと
- 100g以上の機体は登録必須:Mini/DJI Flip/DJI Neo/Air/Mavic/DJI Avata 2/Inspire 3など本記事の比較対象は原則すべて登録対象。
- リモートIDの有効化:登録番号の表示とともに、リモートID機能の有効化(機体/アプリ設定)を忘れずに。
- どこでも自由に飛ばせるわけではない:人口集中地区(DID)/空港周辺/150m以上などは許可・承認が必要。イベント上空や第三者30m以内なども要注意。
- 夜間・目視外は計画と訓練が前提:最初は昼間・目視内(VLOS)で。
目的別おすすめ|あなたに最適な一台はこれ
まずは“何を撮りたいか”から逆算して最短で決めましょう。ここでは、迷いやすい用途を6つに分けて本命/代替を提示します。次セクションで価格・キットも整理します。
旅行・Vlog・家族イベント:軽量&簡単操作
- 本命:DJI Mini 4 Pro(全方位障害物検知×縦向き撮影×O4伝送で“失敗しにくい”)
- 代替:DJI Mini 3/DJI Mini 4K/DJI Flip/DJI Neo
- 決め手:荷物を減らしたい人・家族で安心して使いたい人は安全機能>価格で選ぶと満足度が高いです。
- 注意点:強風日は撤収判断を早めに。日没後の撮影が多いならAir系も検討。
用途別早見表(保存版)
目的 | 本命 | 代替 | 決め手 | 主な注意点 |
---|---|---|---|---|
旅行・Vlog・家族 | DJI Mini 4 Pro | DJI Mini 3 / DJI Mini 4K / DJI Flip / DJI Neo | 軽量×安全×縦動画 | 風・夜景は上位に劣る |
失敗しにくい入門 | DJI Mini 4 Pro | DJI Air 3S | 全方位OA+RTH | 価格は上がる |
昼夜の画質重視 | DJI Air 3S | DJI Air 3 | 1"+中望遠/DR | 携行性ダウン |
迫力・動線演出 | DJI Avata 2 | — | 近接・低空・没入感 | 練習と安全管理必須 |
作品・商用 | DJI Mavic 4 Pro | 3眼/望遠表現 | 重量・申請・価格 | |
映画・大規模 | Inspire 3 | DJI Mavic 4 Pro | 8K・デュアルオペ | 体制・コスト大 |
ワンポイント:“安全機能で選ぶ”か“画質で選ぶ”かを先に決めると迷わなくなります。日常使いの満足度はDJI Mini 4 Pro、Vlog特化の手軽さはFlip、作品寄りの伸び代はDJI Air 3S/DJI Mavic 4 Proが強いです。
“迷ったらこれ”早見表|3問診断で分かるベストバイ
「結局どれにすればいいの?」に最短で答えるための3問診断です。Q1→Q2→Q3の順に選ぶだけで、あなたに合う機種に一直線。迷ったらまず本命からチェックしてください。
フローチャート(Q1→Q2→Q3)
Q1. 主目的はどれに一番近い?
A. 手軽に旅・Vlog・家族イベントを撮る
B. 昼夜問わず“作品寄り”の高画質・自動追従も使う
C. 室内や狭所で“没入感ある動線”を撮る(FPV)
D. 仕事・案件・映画などで“素材力と運用安定”を最重視
Q2. 重量は〜249gにこだわる?(登録や携行性を重視)
YES / NO
Q3. なにを最優先する?
- 失敗しにくさ(全方位障害物検知)
- 夜景・ダイナミックレンジ
- 望遠表現(被写体圧縮)
- 最安スタート/超軽量セルフィー
診断結果 → おすすめ機種
ルート | こういう考え方 | おすすめ | 補足 |
---|---|---|---|
A → YES → 1 | 旅や家族を“安全最優先”で | DJI Mini 4 Pro | 全方位検知+縦向き撮影+O4で失敗しにくい |
A → YES → 4 | まずは最安/超軽量で | DJI Mini 4K または DJI Mini 2 SE / DJI Neo | 低予算入門=Mini 4K/2 SE、超軽量Vlog=Neo |
A → NO → 1 | 失敗しにくさ+余裕の航続 | DJI Air 3 | 46分・全方位検知・デュアル(24/70mm)で万能 |
B → NO → 2 | 夜景やDRで一歩抜けたい | DJI Air 3S | 1インチメイン+70mmで夕景〜夜景に強い |
B → NO → 1 | 日中中心の作品寄りオールラウンド | DJI Air 3 | 追従撮影や二視点編集が快適 |
B → NO → 3 | 望遠で“映画っぽい圧縮” | DJI Mavic 4 Pro | 3眼(28/70/望遠)で画の自由度が段違い |
C(FPV) | 没入感・近接・狭所 | DJI Avata 2 | ゴーグル+モーション操作で唯一無二の映像 |
D(プロ案件) | 8K/デュアルオペ/RTK等 | DJI Inspire 3 | チーム運用・保守前提。個人はMavic系で十分な場面多し |
ワンポイント:まずは「安全機能で選ぶ」か「画質・表現で選ぶ」かを決めると即決しやすくなります。日常満足度はMini 4 Pro、作品寄りの伸び代はAir 3S/Mavic 4 Proが強いです。
買う前の最終チェック(コピペOK)
- 機体登録(100g以上)&リモートIDの有効化
- 予備バッテリー2〜3本/U3・V30以上のmicroSD(64〜128GB)
- ND16/32(日中)/PL(反射対策)/RTH高度の見直し
- 初フライトは無風〜微風・広い場所で/IMU・コンパス・ファーム更新
- 保険加入・練習場所の確保(FPVは特に)
まとめ
2025年のDJIは、Mini=“失敗しにくい軽さ”、Air=“作品寄りの中核バランス”、Mavic=“画づくりの自由度と編集耐性”、DJI Avata 2/DJI Neo=“目的特化”で棲み分けが明確です。まずは用途→重量→画質・安全機能の順で考えれば、最短で“自分に合う一台”に辿り着けます。
迷ったら:日常〜旅行の満足度重視ならDJI Mini 4 Pro、夜景やDR・中望遠の表現を伸ばすならDJI Air 3S、望遠圧縮や3眼の自由度が必要ならDJI Mavic 4 Pro。唯一無二の迫力はDJI Avata 2、手軽な自撮りVlogはDJI Neoが近道です。
最後にもう一度:登録・リモートID・飛行許可などの法令順守と、RTH・OAは“最後の保険”という意識が最大の安全対策。準備を整えて、最高の一枚を安心して撮りに行きましょう。