
2025年のDJIドローンは、空撮向けの Mini/Air/Mavicシリーズ に加えて、ゴーグルで“自分が空を飛んでいる感覚”を味わえる FPVドローン(Neo/Neo 2/Avata 2) が一気に存在感を高めています。
その結果、いまドローンを買おうとしている人が必ず迷うのが、
- 結局、自分にはどの機種が合っているの?
- Mini・Air・Mavicの違いって何?
- FPVって何?初心者でも大丈夫?
- 旅行用?Vlog?本格撮影?それとも“飛行体験”?
- 後悔しない選び方は?
といったポイントです。
そこで本記事では、DJI公式ストアで現在購入できる 最新の現行モデルだけ を厳選し、
- 2025年のおすすめ機種
- 各シリーズの違いがひと目で分かる比較
- 初心者・旅行派・映像クリエイター・FPV派など用途別の最適解
- 失敗しない機種の選び方
- 規制・安全・保険も含めた基礎知識
を、難しい専門用語を避けつつ、わかりやすく整理していきます。
「空撮ドローンで美しい映像を撮りたい」
「FPVで空を飛ぶ感覚を味わってみたい」
どちらのタイプでも、この記事を読み進めれば
“あなたが選ぶべき1台”が自然に見えてくる構成 になっています。
2025年は、空撮のクオリティも、FPVの没入体験も進化した年。
あなたにぴったりのDJIドローンを、一緒に見つけていきましょう。
選ぶ前に知っておきたい「ドローン撮影&飛行」の基本スペック
ドローンを選ぶとき、最初に理解しておきたいのが
「空撮用ドローン」と「FPVドローン」では、求められるスペックがまったく違う
という点です。
空撮用ドローンは“安定した映像を撮るためのカメラ機材”。
FPVドローンは“自分が空を飛ぶ体験を楽しむためのレーシング的ドローン”。
この章では、両者に共通する基礎スペックを整理しつつ、FPVドローン特有のポイントもわかりやすく解説していきます。
重量・機体サイズ・持ち運び易さの目安
(空撮用とFPVで用途が違う)
機体重量とサイズは、
旅行用・空撮用なら軽いほど便利
FPVならある程度のパワーがあるモデルが快適
という明確な差があります。
■ 空撮用ドローン(Mini/Air/Mavic)
- 249g以下のMiniシリーズ → 持ち運び最強
- Air 3S → 軽量さと安定性のバランスが優秀
- Mavicシリーズ → しっかりした重量で風に強い
■ FPVドローン(Neo/Neo 2/Avata 2)

- Neo/Neo 2 → 小型・軽量で室内でも遊べる
- Avata 2 → ダクト(プロペラガード)搭載で“ぶつけても壊れにくい”構造
FPVの場合は「安全性」「衝撃耐性」が最重要で、
小回りがきく Neo 系と、スリリングな飛行ができる Avata の性格はかなり異なります。
飛行時間・最大高度・耐風性能から見る実用性
(空撮=長時間、FPV=短時間でも濃い体験)
飛行時間は空撮用とFPVで“大きく違うポイント”です。
■ 空撮ドローン
- 30〜45分が主流
- 長く安定して撮影できる
- 高度も取りやすく、大きな景色が撮れる
■ FPVドローン
- 飛行時間は短め(5〜10分が一般的)
- ただし、1本で体験できる“密度”が圧倒的
- スピード・旋回・加速で「体験が濃い」
FPVは「長く飛べるか」ではなく
“1パックでいかに濃密な飛行を楽しむか”
という考え方が基本です。
カメラセンサー・レンズ・動画解像度で見る画質差
(空撮は画質重視、FPVは「動き」+十分な画質)
空撮用ドローンは画質優先。
FPVドローンは「臨場感のある動き」を重視しつつ、最近は画質も向上しています。
■ 空撮向き
- Mini 4 Pro/Mini 5 Pro → 1/1.3インチで十分高画質
- Air 3S → 大型センサー+複数レンズ
- Mavic 4 Pro → プロレベルの3カメ構成
■ FPV向き
- Neo/Neo 2 → 遊び用だが十分キレイ
- Avata 2 → 動きの速いFPV飛行でも破綻しない強力な補正と高画質センサー搭載
FPV映像は“主観視点の動き”が魅力なので、
空撮とはまったく違う世界観になります。
安全性能(障害物回避・送信距離・FPV特有の保護構造)
DJIの空撮ドローンは、安全面が非常に強化されています。
- 全方向障害物回避
- 自動帰還(RTH)
- 安定した伝送システム
- 機体登録対応
一方FPVは、
ゴーグル視点での操縦=周囲が見えにくい
ため、機体自体が“ぶつかっても壊れにくい構造”になっています。
- Neo/Neo 2 → コンパクトで衝撃にも強い
- Avata 2 → 標準でプロペラガード搭載(初心者でも安心)
FPV機の安全性は「耐衝撃」と「機体の旋回性能」で守られるイメージです。
この章を読んでイメージしておいてほしいのは、
『空撮用は映像品質、FPVは飛行体験』
という軸で選ぶと迷わなくなる、ということです。
比較対象機種一覧|2025年注目の DJI モデルまとめ
2025年のDJIラインナップは、空撮用ドローン・FPVドローン・プロ撮影機材の3カテゴリーに大きく分かれます。
ここでは、DJI公式ストアで購入できる現行モデルをシリーズごとに整理し、特徴を一目で理解できるようにまとめました。
空撮重視か、FPVで飛行体験を楽しみたいか。
まずはこの一覧を見て、自分の興味がどこにあるのか把握してみましょう。
フラグシップモデル:DJI Mavic 4 Pro

Mavicシリーズの最新かつ最上位モデル。
業務レベルの空撮にも対応できる“空飛ぶシネマカメラ”です。
- 大型センサー×3カメ構成
- 望遠・広角・中望遠を自在に切り替え
- 夜景にも強く、映画クオリティの映像制作が可能
- 長時間飛行+風に超強い安定性
- プロやハイアマチュアに愛用者多数
「とにかく最高画質で撮りたい」
「映像制作を本気でやりたい」
という人の最終到達点。
プロ仕様だが入門も可能:Mavic 3 Pro
Mavic 4 Proの一つ前の世代ですが、2025年でも現役のハイエンド空撮機。
- 4/3インチセンサー
- 中望遠カメラ搭載
- Mavic 4 Proより軽く扱いやすい
- 価格も落ち着き、コスパが非常に高い
プロと初心者の中間地点に立つ“万能ハイエンド”です。
バランス型マルチロール:DJI Air 3S

Airシリーズは「迷ったらこれ」と言われるほどバランス型。
- 軽さと安定性のちょうどいい中間
- デュアルカメラで構図の幅が広がる
- 画質・飛行時間・携帯性が高水準
- 旅行〜Vlog〜副業空撮まで全部こなせる
“Miniだと物足りない、Mavicは重い”
そんな人が最も満足しやすい1台。
軽量ミニドローン(空撮入門〜プロ小型機)

Mini 5 Pro/Mini 4 Pro/Mini 3/Mini 4K/Mini 2 SE
249g以下の軽量クラス。旅行・持ち運び用として圧倒的人気。
- Mini 5 Pro:最新の高画質+全方向障害物回避
- Mini 4 Pro:軽さと性能の黄金比。YouTuberにも人気
- Mini 3:高画質のコスパ機
- Mini 4K:軽量4Kカメラの安価モデル
- Mini 2 SE:とにかく低価格で入門に最適
“ドローンで後悔したくない初心者”の鉄板は Mini 4 Pro/Mini 5 Pro。
FPVカテゴリー(没入感・スピード感を楽しむシリーズ)
2025年、DJIドローンの中で最も“体験として新しい”ジャンル。
ゴーグルを装着して、自分が空を飛んでいるように感じる臨場感が魅力です。
DJI Neo

入門向け超コンパクトFPV。
- 小型で安全性が高い
- 部屋でも飛ばしやすい
- はじめてのFPV体験にぴったり
- ゴーグルを通して「空を泳ぐ」感覚が味わえる
参考記事
DJI Neo FPVドローンについては下の記事で詳しく紹介しています↓
>>DJI Neo FPVドローンレビューと口コミ総まとめ|135gで4K対応
DJI Neo 2

Neoの進化版。屋外も安心して楽しめる軽量FPV。
- Neoより飛行性能がアップ
- よりスムーズで快適なFPV体験
- 趣味で“空中散歩”したい人に最適
- FPVでも扱いやすさを重視したモデル
DJI Avata 2

本格FPVの主役。
- アクロ飛行(鋭い旋回・急降下)も可能
- 高速でスリリングな飛行
- 臨場感が段違い
- 映像も強力な補正で美しい
- FPVをやり込みたい人の定番
「空撮ドローン」とは別世界の楽しさ。
作品制作特化:DJI Inspire 3
映画やCMで使用されるプロフェッショナル機材。
- レンズ交換式
- シネマクオリティ
- 2オペレーション(操縦+カメラ)対応
- 圧倒的な映像ポテンシャル
完全にプロ向けの“空飛ぶ映画機材”。
参考記事
DJI DJI Avata 2については下の記事で詳しく紹介しています↓
>>FPVドローン DJI Avata2レビュー|スペックや魅力を紹介
以上が2025年の現行DJIモデル一覧です。
あなたがどのカテゴリーに興味を持ったのか、それがドローン選びの第一歩になります。
各機種比較ポイント(スペック・価格・用途別)
ここでは、空撮用ドローン(Mini/Air/Mavic)と、FPVドローン(Neo/Neo 2/Avata 2)が どこがどう違うのかを横並びで比較 します。
ドローン初心者が最も混乱しやすい部分ですが、この章を読めば
「あ、私はこういう使い方だからこのシリーズだな」
という判断が自然にできるようになります。
機体重量/サイズの違いの比較
(空撮:軽量が正義、FPV:用途で適正サイズが違う)
■ 空撮用ドローン
- Miniシリーズ(〜249g)
-> 旅行・持ち運びに最強。どこでも気軽に使える。 - Air 3S(700g前後)
-> 軽さと安定性のバランスが最良。 - Mavic 4 Pro/3 Pro(900g〜)
-> 圧倒的な安定性と画質を求める人向け。
■ FPVドローン
- Neo/Neo 2(超小型)
-> 室内も屋外も遊べる。安全性が高い。 - Avata 2(中型FPV)
-> 高速飛行・アクロ飛行に適したパワー。
-> ダクト構造(プロペラガード)で衝撃に強い。
まとめ:
“撮影目的なら軽量ミニ機”、
“飛行体験ならFPVは小型〜中型がちょうどいい”。
飛行時間・到達高度・最長距離の比較
(空撮=長時間、FPV=短時間でも濃い)
空撮用は 長時間・広範囲飛行 を目的とし、
FPVは 短時間でも没入感が圧倒的に濃い のが特徴です。
■ 空撮用
- Mini:30分前後
- Air:35〜40分
- Mavic:40分前後
- 高度・距離は非常に伸びる(風にも強い)
■ FPV
- Neo/Neo 2:5〜10分
- Avata 2:7〜12分(飛ばし方で大きく変動)
- 高度よりも「動き」「旋回性能」が重要
FPVは飛行時間より、飛んでいる“体験の密度”が別格。
カメラ性能・動画解像度・レンズ構成の比較
(空撮=画質最優先、FPV=動き+十分な画質)
■ 空撮用(Mini/Air/Mavic)
- 大型センサーで高画質
- 夜景・逆光に強い
- 動画の階調が滑らか
- Mavic 4 Proは3カメ構成でプロ映像が撮れる
■ FPV(Neo/Neo 2/Avata 2)
- 動きに強い補正を搭載
- Avata 2は迫力ある“主観映像”が得意
- センサーは空撮機ほど大きくないが、SNS〜YouTubeなら十分高画質
FPV映像は画質だけでなく、
加速・旋回・低空すり抜けの動きが作品の魅力になる
という点が空撮と大きく違います。
初心者視点での操作性・安全機能・規制対応の比較
(空撮=自動制御が強い、FPV=耐衝撃・没入操作)
■ 空撮用
- 自動離陸
- 自動帰還(RTH)
- 全方向障害物センサー
- 慣れれば簡単で安全に飛ばせる
- 初心者に優しいのは Mini 4 Pro/Mini 5 Pro/Air 3S
■ FPV用
- ゴーグル視点での操縦で周囲が見えにくい
- ぶつけても壊れにくい“ダクト設計”が安全性の鍵
- Neo/Neo 2は初心者でも扱いやすい
- Avata 2 は本格派で自由度が高いぶん、操作はやや難しめ
FPVは「操縦の気持ちよさ」が主役なので、
安全性は“構造の強さ”+“操作練習”で補うイメージです。
価格帯・コストパフォーマンスで比較
(空撮は中堅モデルが最強コスパ、FPVはNeo〜Avataで大きく差が出る)
■ 空撮
- Mini 2 SE/Mini 4K:最安で入門向け
- Mini 4 Pro/Mini 5 Pro:初心者が後悔しないゾーン
- Air 3S:コスパ最強
- Mavic 4 Pro/3 Pro:プロ志向
空撮は Air 3S・Mini 5 Pro・Mini 4 Pro が“最も後悔しない層”。
■ FPV
- Neo/Neo 2:低価格で入門しやすい
- Avata 2:価格は上がるが、体験の満足度は段違い
FPVに関しては、
- まずNeoでFPVの楽しさを知り、
- ハマったらAvata 2にステップアップ
という選び方が一番満足度が高いです。
どんな方にどの機種がおすすめか?用途別ガイド
ここからは、スペックの話から一歩踏み込んで、
「あなたの使い方なら、このあたりを選ぶと後悔しにくいよ」
という視点でおすすめ機種を整理していきます。
同じDJIドローンでも、
- 初めて触る人
- 旅行メインの人
- YouTubeやVlogを撮りたい人
- FPVで“飛ぶ感覚”を楽しみたい人
では、選ぶべきシリーズがまったく変わってきます。
初めてドローンを買う初心者向け:おすすめ機種と注意点
はじめてドローンを買うなら、
「安全機能がしっかりしていて、扱いやすいこと」
を最優先にしたほうが、結果的に長く楽しめます。
おすすめはこのあたりです。
- DJI Mini 4 Pro/Mini 5 Pro
- 249gクラスで持ち運びやすい
- 全方向障害物回避で初心者でも安心
- 画質も高く、ステップアップしても“物足りない”になりにくい
- DJI Air 3S
- 少し重量は増えるけれど、そのぶん風に強く安定
- 旅行〜本格撮影まで一台でこなしたい人向け
逆に注意したいのが、
- 「とにかく安いから」と Mini 2 SE/Mini 4K だけで決めてしまうケース
- 安全センサーが簡易だったり、風に振られやすくて
「思ったより怖くて飛ばせない…」となる人も少なくありません。
FPV(Neo/Neo 2/Avata 2)は、
“飛んでいて超楽しい”一方で、慣れていないと操縦の難易度がグッと上がります。
「まずは普通の空撮ドローンで慣れてからFPVに行く」 ほうが、初心者の方にはおすすめです。
旅行・アウトドア・携帯重視派向け:おすすめ機種と選び方
旅行やキャンプ、登山などで「とにかく荷物を増やしたくない」という方は、
「軽さ」「バッテリー持ち」「準備の気軽さ」 がカギになります。
おすすめはこのあたり。
- DJI Mini 5 Pro/Mini 4 Pro
- 手のひらサイズで249gクラス
- バックパックやショルダーバッグにもスッと入る
- それでいて高画質+安全機能も充実
- 「サブ機として軽量FPVを少し楽しみたい」という方には
DJI Neo 2 も選択肢になります。- メインは空撮用Mini、
- 遊び用に軽いFPVを、という組み合わせもアリです。
選ぶときのポイントは、
- 「旅行で必ず持っていけるサイズか?」
- 「バッテリーを何本持てば安心か?」
- 「飛ばせるシチュエーションが旅先にあるか?」
を具体的にイメージしておくこと。
“持っていくのが面倒”になると、どんな名機でも使われなくなってしまうので、
旅行メインならまずはMiniシリーズで間違いありません。
映像制作・YouTube・Vlog用途派向け:おすすめ機種と選び方
YouTubeやVlogで使う場合、
「画質」「編集のしやすさ」「安定した空撮カットが撮れるか」
がとても重要です。
おすすめは次のラインです。
- DJI Air 3S
- センサー・レンズ・飛行時間すべて高水準
- 旅系Vlog・商品PV・お店紹介など幅広く活躍
- 「1台でなんでもやりたいクリエイター」向け
- DJI Mini 5 Pro/Mini 4 Pro
- 軽量なのに画質十分
- 少し暗いシーンや逆光にも強い
- 「メインは地上カメラ、空撮はサブ的に」という場合にちょうどいい
- 「他の人と違う映像を出したい」という方には
DJI Avata 2(FPV) が強烈な武器になります。- 主観視点の低空すり抜け・建物の周りをぐるっと回るカットなど
- 通常ドローンでは出せない“臨場感のある映像”が撮れます。
ただし、FPVは操作難易度が上がるため、
- まずはMiniやAirで安定カット
- 慣れてきたらAvata 2で「ここぞの一発カット」
という二段構えにすると、撮影も編集も安定します。
趣味撮影・空撮・クリエイティブ用途重視派向け:おすすめ機種と選び方
「せっかく買うなら、趣味としてしっかりこだわりたい」
「作品として人に見せられる映像を撮りたい」
という方には、空撮ドローン+FPVのどちらを軸にするかを決めると選びやすくなります。
■ 空撮重視で作品づくりしたい人
- DJI Mavic 4 Pro/Mavic 3 Pro
- 大型センサー×複数レンズで“映画っぽい画”が撮れる
- 夜景・夕景・望遠カットに強い
- 作品制作・副業撮影・クライアントワークにも対応
- 「そこまでガチガチにプロではないけど…」という方には
DJI Air 3S がちょうどいい落としどころです。
■ “飛ぶ体験”+クリエイティブ映像を楽しみたい人(FPV派)
- DJI Avata 2
- FPVならではのアクロ飛行や低空フライトが可能
- 見る人を一瞬で惹き込む映像が撮れる
- 山の尾根スレスレ、廃墟の中を抜ける…など、世界観づくりに強い
- DJI Neo/Neo 2
- 「まずはFPVの楽しさを知りたい」人にぴったり
- 室内や公園などでのんびり楽しめる
- Avata 2にステップアップする前の入門として最高
FPVは、
「空撮というより、もはやアトラクション」
と言ってもいいくらい体験そのものが楽しいジャンルです。
- 映像作品としては少し尖った表現がしたい
- 人とは違うドローン映像を撮りたい
- 操縦も含めて“趣味としてドローンを楽しみたい”
という方なら、Avata 2やNeo 2はかなり刺さるはずです。
この用途別ガイドで、
「自分はどのタイプに近いかな?」と
ざっくりイメージできればOKです。
次の章では、
規制・登録・保険・安全運用 という実務的な部分を整理していきます。
規制・登録・保険・安全に飛ばすためのチェックリスト
ドローンは「買って終わり」ではなく、
“どこで飛ばせるか” “どう飛ばすか” を知らないと後悔につながりやすい道具です。
特にFPV(Neo/Neo 2/Avata 2)はゴーグルを使うため、
通常の空撮ドローンより 規制面の影響が強く出る ことがあります。
2025年にドローンを安全に楽しむために、
知っておくべきポイントをまとめました。
2025年の日本・海外におけるドローン規制の最新動向
(※FPVは特に要チェック)
2025年現在、日本のドローン規制は以下が基本です。
- 100g以上のドローンはすべて機体登録が必須
→ DJI製はほぼ100%対象(MiniシリーズもNeoもAvataも対象) - 人口集中地区(DID地域)では飛行に申請が必要
→ 街中・住宅街はほぼ飛ばせない - 夜間飛行・目視外飛行・イベント上空飛行は申請必須
- 空港周辺・ヘリポート周辺は完全NGエリアが多い
■ FPV特有の注意点
- ゴーグル視点=目視外飛行扱い
- Neo/Neo 2/Avata 2 を“通常のFPVモード”で飛ばすときは 要申請
- ただし DJI製は“アシストモード(目視補助)”があり
→ 規制上、目視の補助がつけば飛行可能なケースもある
FPVは楽しさが大きい分、ルールの理解が大切です。
■ 海外は国ごとにまったくルールが違う
- 観光地は基本的に飛行NGが多い
- EUは許可制が厳しい
- 東南アジアは国ごとの温度差が激しい
- アメリカは州によるが、国立公園は基本NG
海外で飛ばす場合は、必ずその国の航空局の情報をチェックする必要があります。
機体登録・飛行申請・保険加入の必要性
(初心者こそ知っておきたい“運用のリアル”)
■ 機体登録
- 国のオンラインシステムで義務化
- 登録番号ステッカーが必要
- 未登録飛行は最大50万円の罰金
DJIアプリでは、未登録の機体は警告が出るので忘れにくいメリットがあります。
■ 飛行申請(DID地域やFPV飛行で必要)
申請が必要な例:
- 人口集中地区(DID)内での飛行
- 夜間飛行
- 目視外飛行(FPV)
- イベント上空
- 高度150m以上
FPVドローンは
見た目以上に“申請とセットで使う機材”
ということを知っておくと後悔しません。
※Neo/Neo 2/Avata 2 には「補助者を置いての安全運用」も求められます。
■ 保険加入(必須級)
ドローンが落ちた場合、
対人・対物での賠償額は想像以上に高額 です。
加入しておくべき保険は:
- 対人・対物の賠償保険(必須)
- DJI Care(機体補償:落下・衝突・水没にも対応)
- FPVの場合は「プロペラ接触事故」に特に注意
FPVドローンは建物・木・地面に接触しやすいため、
DJI Care の価値が通常ドローンの2倍以上高い と感じるユーザーも多いです。
飛行前の点検・場所選び・天候・風速・バッテリー管理
(FPVは「機体の状態」が空撮以上に大事)
■ 飛行前チェック
- バッテリー残量は100%スタート
- プロペラの欠け・歪み
- レンズ・センサーの汚れ
- ジンバルのロック解除(空撮ドローン)
- 電波干渉の状況
- コンパスキャリブレーションの警告
FPV機(Neo/Avata 2)は衝撃を受けやすいので、
プロペラの状態チェックが最重要 です。
■ 飛行場所の確認
- 人・車・建物が近くにないか
- 電線・樹木・看板が視界外にないか
- 風の抜けやすい場所では無理しない
特にFPVは視界がゴーグルに限定されるため、
補助者の配置 や 事前のルート確認 が欠かせません。
■ 天候・風速
- Miniシリーズ → 風速3〜5m/sで不安定
- Air/Mavic → 風に強い
- FPV(Avata 2) → パワーがあり意外と風に強い
- Neo/Neo 2 → 小型なので風の影響を受けやすい
FPVは速度が出せるぶん、
突風の影響を受けたときの復帰操作が重要 になります。
■ バッテリー管理
- フライト後は熱を冷ましてから充電
- 長期保管は50%前後
- 膨張したバッテリーはすぐ交換
- FPVは電流負荷が高いため劣化が早め
FPVは規制や安全運用が通常ドローンよりシビアですが、
その分 “操縦の楽しさ” と “臨場感のある映像” が圧倒的なジャンルです。
ルールさえ知っておけば、
空撮もFPVも安心して楽しめるので、ここは必ず押さえておきましょう。
購入・運用時に後悔しないためのQ&A
ドローンは“買ってから気づくこと”が意外と多い道具です。
特に FPV(Neo/Neo 2/Avata 2)は、空撮ドローンとはぜんぜん違う世界なので、購入前の疑問をしっかり解消しておくことで後悔を大きく減らせます。
ここでは、初心者〜中級者がよく悩むポイントをまとめました。
「軽量モデル=安全?」その答えと注意点
結論からいうと、
249g以下=安全、ではありません。
確かに Mini 4 Pro/Mini 5 Pro などの軽量ドローンは
「規制面で少し飛ばしやすい」
「衝撃時のダメージが小さめ」
というメリットがあります。
しかし実際には、
- 軽量ゆえに風の影響を受けやすい
- 衝突時に“相手側”へのダメージはゼロではない
- 夜間や目視外では結局申請が必要
- 油断すると操作ミスをしやすい
など、軽いからこその難しさも存在します。
Mini=安全、と思わず「安全機能の有無」で判断するのが正解です。
(全方向センサー搭載のMini 4 Pro/Mini 5 Proは安心度が段違い)
「価格が高ければ安心?」その落とし穴
高価格帯のMavic 4 Pro/Mavic 3 Proは性能が圧倒的ですが、
初心者が使いやすいか=別問題 です。
よくある後悔:
- 大きくて重い→飛ばす機会が減る
- 緊張して操作がぎこちなくなる
- 落としたら大ダメージなので怖い
- 結局Miniシリーズばかり使うようになる
このあたりの“現実あるある”は非常に多いです。
高価格=安心ではなく、
「使いこなせるか」「持ち出せるか」がもっと大事 ということを覚えておいてください。
「初心者がいきなりプロ機(Mavic 4 Pro)を買ってもいい?」
結論:
“絶対ダメ”ではないけれど、後悔しやすい。
理由:
- 価格が高くて練習が怖い
- プロ機は重量があり、初めてには緊張感が大きい
- 万が一墜落したときの精神的ダメージが重い
- 操作に慣れるまでのハードルが地味に高い
もちろん、「仕事で使う/本気の作品撮りがしたい」ならMavic 4 Proは最高の相棒になりますが、
最初の1台にはMini 5 Pro/Air 3Sのほうが圧倒的に満足度が高い傾向にあります。
「FPVが気になるけど難しそう… 初心者でも大丈夫?」
ここが大きな誤解ポイントですが、
DJIのFPVは“超本格FPV”とは違い、想像よりかなり扱いやすいです。
ただし、ポイントはこれ:
- Neo/Neo 2 → 初心者でも大丈夫(むしろFPVの入り口に最適)
- Avata 2 → 本格派。操作難易度は上がるが、体験は圧倒的
- FPVはゴーグル視点=“周りを見にくい”ので補助が必要
- 衝突前提のジャンルなので、耐衝撃性が超重要
- 申請が必要なケースも多い(特にAvata 2)
FPVの魅力は「自分が空を飛んでいる感覚」。
一度味わうと、多くの人がハマります。
最初からAvata 2でもOKですが、
「まずはNeo/Neo 2で感覚をつかむ」→「Avata 2にステップアップ」
のほうが後悔しにくいです。
「Mini・Air・Mavic・FPV… 結局、自分はどれを選べばいいの?」
非常にシンプルにまとめると、以下の基準が一番分かりやすいです。
■ とにかく失敗したくない初心者
→ Mini 4 Pro/Mini 5 Pro
■ 旅行・アウトドア・日常で使いたい
→ Mini 5 Pro/Mini 4 Pro
■ SNS・Vlog・副業空撮もやりたい
→ Air 3S
■ 作品撮り・本気のカットを撮りたい
→ Mavic 4 Pro/Mavic 3 Pro
■ 新しい体験として“自分が飛ぶ感覚”を味わいたい
→ DJI Neo 2/Avata 2(FPV)
■ FPVの入り口として気軽に楽しみたい
→ DJI Neo/Neo 2
■ FPVで刺激的なスピード・旋回を楽しみたい
→ DJI Avata 2
選び方のコツは、「何を撮りたいか」ではなく
“どんな楽しみ方をしたいか”を軸にすること。
すると、不思議なくらい迷いが消えます。
まとめ|空撮もFPVも、自分にぴったりのDJIドローンを選んで“空の世界”を楽しもう
2025年のDJIドローンは、
「空撮ドローン(Mini/Air/Mavic)」 と
「FPVドローン(Neo/Neo 2/Avata 2)」 の2ジャンルが大きく進化しました。
つまり、いまドローンを選ぶということは
“映像を撮りたいのか”
“空を飛ぶ体験を楽しみたいのか”
この二つの方向性から選べる、ワクワクする時代になったということです。
どれが正解ということはなく、
用途によってベストな1台は大きく変わります。
■ 初心者で失敗したくない方
→ Mini 4 Pro/Mini 5 Pro
軽さ・安全性能・画質のバランスが抜群で、
最初の1台で後悔しにくい鉄板モデルです。
■ 旅行・アウトドア・日常の記録を残したい方
→ Mini 5 Pro/Mini 4 Pro
コンパクトで持ち運びやすく、どこでも映える映像が撮れます。
■ YouTube・Vlog・副業空撮に挑戦したい方
→ Air 3S
画質・操作性・飛行時間が高次元でまとまった万能モデル。
■ 作品制作・本格映像に挑みたい方
→ Mavic 4 Pro/Mavic 3 Pro
“空飛ぶ映画機材”としての実力があり、
プロワークにも耐えられる圧倒的クオリティ。
■ 自分が空を飛ぶような“没入体験”を楽しみたい方(FPV)
→ Neo/Neo 2/Avata 2
- Neo/Neo 2 → FPV入門に最高
- Avata 2 → 本格アクロ飛行も可能で没入感が段違い
空撮ドローンでは味わえない、
“スピード感・低空すり抜け・旋回の気持ちよさ” を楽しめます。
■ 最後に
どれを選んでも、
ドローンが見せてくれる景色は、あなたの世界を広げてくれるはずです。
「映像を撮りたい」
「空を飛んでみたい」
「旅の思い出を残したい」
「新しい趣味を見つけたい」
どんな理由でも構いません。
この記事が、
あなたの用途にぴったりのDJIドローンを選ぶきっかけ
になれば嬉しいです。
2025年、あなたが空から切り取る1カットが、
きっと大切な思い出になります。
ぜひ、自分に合った1台でドローンの世界を楽しんでください。









