
初めてのFPV体験を“手軽に、安全に”始めたい——そんな人に注目されているのが DJI Neo(FPVドローン) です。手のひらサイズで扱いやすく、ゴーグル対応で没入感ある映像を楽しめるのが魅力。室内や低高度のVlog、家族やペットの撮影、サブ機としての運用にも向いています。
本記事では DJI Neoの特徴・強み/弱み を最短で把握できるように整理。口コミ/レビューの傾向、価格と各コンボ(単体/Fly More/Motion Fly More)の違い、おすすめ用途、そして 日本での登録・法規の注意点 までわかりやすく解説します。さらに、迷いやすい Avata 2・Flipとの違い も比較して、あなたに合う買い方を提案します。
この記事でわかること
・DJI Neoの実力(画質/飛行感/安全性)
・良い口コミ・悪い口コミの要点まとめ
・コンボの選び方とコスパ
・失敗しない初期設定と運用のコツ
・日本のルールで気をつけるポイント
※本記事は DJI Neo を対象としています。DJI Flip / Avata 2 とは別製品です(名称が似ているため要注意)。
DJI Neo 単体
DJI Neo Fly More
DJI Neo Motion Fly More
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>>【2025年】DJIドローン比較|初心者向け選び方とおすすめ機種
【結論】DJI Neoは“135g×4K/30fps”で室内Vlog&ライトFPVに最適

手のひらサイズのDJI Neoは、約135gの軽さと4K/30fps+EIS(RockSteady/HorizonBalancing)対応で、家の中や公園の低高度撮影、家族・ペットのVlogにちょうどいい一台です。手のひら離陸/着陸(パームテイクオフ)やスマホだけのWi-Fi操作にも対応し、必要に応じてGoggles N3/Goggles 3+RC Motion 3/FPV Remote Controller 3で“ライトFPV体験”へ拡張できます。いわゆる空撮フラッグシップの代役ではなく、「気軽に楽しく撮る小型FPV寄り」のポジションです。
この記事のポイント3つ(135g・手のひら離陸・4K/EIS)
- 135gの超軽量:持ち歩きやすく、準備ゼロでサッと飛ばせる。
- 手のひら離陸/着陸&スマホ操作:パームテイクオフ対応。外出先でもDJI Flyアプリ経由のWi-Fi接続で操縦OK。
- 4K/30fps+EIS:日常のVlog用途で見栄えする安定映像。縦動画(1080/60)にも対応。
Neoが向く人/向かない人(室内・低高度・家族撮影/強風・長距離空撮)
向く人
- 室内・庭・公園など近距離Vlogや家族/ペット撮影が中心
- FPV入門として、まずはGoggles N3/3+Motion 3で没入体験を始めたい
- 荷物を増やしたくないソロ撮影者(旅行・お散歩Vlog)
向かない人
- 強風エリアや長距離での空撮(最大水平8m/s・Wi-Fi操作の有効約50mはシーンを選ぶ)
- 高度な障害物回避や長時間飛行が必須(障害物回避センサーは非搭載/最大飛行約18分)
- 作品制作レベルの画質・運用が目的(RAW非対応、1/2型センサーで日常用途向き)
※本記事はDJI Neoについてのレビュー・口コミ総まとめです。**DJI Flip(~249g・4K/60・折りたたみ)やDJI Avata 2(1/1.3型センサー・FPV本格機)**とは別製品です。
DJI Neoの基本スペックと特徴

“スマホだけでサッと飛ばせて、必要ならゴーグルで没入FPVも楽しめる”—DJI Neoはこの“軽快さ”がコア価値です。約135gの超小型ボディに4K/30fps+電子手ぶれ補正(RockSteady/HorizonBalancing)を搭載。手のひら離陸・着陸、QuickShots、縦動画にも対応し、室内Vlogや低高度のカジュアル撮影に強い設計です。障害物回避は非搭載ですが、フルガード一体型で接触時のダメージを抑えやすいのもポイント。
スペック早見表(重量135g/1/2型センサー/12MP/飛行時間18分)
項目 | 内容 |
---|---|
重量 | 約135g |
センサー | 1/2型(有効約12MP) |
静止画 | 最大12MP(JPEG) |
動画 | 最大4K/30fps(電子手ぶれ補正:RockSteady/HorizonBalancing) |
縦動画 | 1080p/60fps 対応 |
レンズ | 超広角(約14mm相当の画角イメージ/歪曲低減はソフト依存) |
最大飛行時間 | 約18分(無風・測定条件での公称値) |
最高速度 | 水平最大 約8m/s(状況により低下) |
センサー類 | 下方ビジョンシステム(VPS)/高度維持 |
障害物回避 | なし(機体ガード一体型で物理安全性を補助) |
ストレージ | microSD(UHS-I U3/V30推奨) |
操作方法 | スマホ(DJI Fly)/Goggles N3/3+RC Motion 3/FPV Remote Controller 3 ほか |
通信 | スマホ直結はWi-Fiベース(近距離向け)/ゴーグル運用で安定性向上 |
主要機能 | QuickShots、パームテイクオフ&ランディング、QuickTransfer など |
想定用途 | 室内・低高度Vlog、家族・ペット撮影、ライトFPV入門、旅行のサブ機 |
位置付けの目安
・“作品制作”や強風の屋外ロングフライトよりも、身近な距離での楽しい映像づくりに最適。
・Mini/Air/Mavic系の長距離空撮とも、Avata 2の本格FPVとも異なる、手軽重視のライトFPV機。
できること・できないこと(QuickShots・音声操作/障害物回避なし)
できること
- スマホだけでセットアップ→パームテイクオフでサクッと撮影開始
- 4K/30fps+EISで日常Vlogの見栄えを底上げ
- QuickShotsで自動演出、**縦動画(1080/60)**でショート向けクリップ量産
- Goggles N3/3+RC Motion 3などを組み合わせ、ライトFPV視点を体験
できない/苦手なこと
- 障害物回避がないため、混雑・狭所の自動回避は不可
- 強風や長距離の空撮(軽量&近距離設計)
- 夜間・暗所の本格撮影(小型センサーゆえノイズ・ダイナミックレンジに限界)
通信と操作距離の現実(Wi-Fi有効約50m・O系伝送の使い分け)
- スマホ直結(Wi-Fi):屋内・庭・公園の近距離運用が現実的。見通し・電波環境次第で安定性が変わるため、実用はおおむね〜50m前後を目安にすると安全です。
- ゴーグル運用(Goggles N3/3):遅延・安定性が改善。没入感が大きく、動きの多い被写体も追いやすくなります。ただし法規・安全確保が最優先。
- いずれの場合も、人や物から十分な距離を取り、見通しの良い環境で運用を。
セットと価格の選び方

Neoは「単体/Fly More/Motion Fly More」の3パッケージ。何を撮るか・どこで遊ぶかで最適解が変わります。価格は変動するため、購入時点の公式ストア価格をご確認ください。
単体/Fly More/Motion Fly Moreコンボの違いとおすすめ
セット名 | 同梱の目安 | こんな人におすすめ | 注意点・補足 |
---|---|---|---|
単体 | 機体、本体バッテリー×1、プロペラ一式、USBケーブル等 | まずスマホ操作で気軽にVlogしたい人/試しに始めたい | 飛行時間は1本で心許ない。屋外での撮影は予備バッテリーを強く推奨 |
Fly More | 機体、予備バッテリー(通常×2〜)、充電ハブ、予備プロペラ等 | 外出撮影が多い人/取り回し重視でコスパ良く揃えたい | 充電管理がラク。撮影の歩留まりが段違いに上がる |
Motion Fly More | Fly More一式+Goggles(N3系)+RC Motion 3等 | ライトFPVを最短で体験したい人/没入感ある映像を撮りたい | ゴーグル運用は安全・法規・見張り役の確保が前提。屋内や私有地での練習推奨 |
結論の目安
- 手軽派:まずはFly Moreで稼働率を上げる → 満足度が高いです。
- FPV体験まで一気に:Motion Fly More。ゴーグル&モーションでNeoの楽しさが開花。
- お試し最低限:単体。ただし予備バッテリーは必須級です。
DJI Neo 単体
DJI Neo Fly More
DJI Neo Motion Fly More
互換ゴーグル&コントローラー対応表(Goggles N3/3・RC Motion 3・FPV RC 3・RC-N3/RC-N2/RC 2)
Neoはスマホ操作が基本。さらにゴーグル+コントローラーを組み合わせると、ライトFPVとして楽しめます。
機材 | Neoでの利用可否 | 組み合わせ・条件 | 用途イメージ |
---|---|---|---|
スマホ(DJI Flyアプリ) | ○(標準) | 直結(Wi-Fiベース) | 室内・庭・公園の近距離Vlogに最適 |
DJI Goggles N3 | ○ | Goggles N3 + RC Motion 3 または FPV Remote Controller 3 | 没入視点でのライトFPV。遅延が減り動き物に強い |
DJI Goggles 3 | ○(対応モデル) | Goggles 3 + RC Motion 3 / FPV RC 3 | より新しいゴーグル環境で安定&没入感 |
RC Motion 3 | ○(ゴーグル必須) | Goggles(N3/3)とセットで使用 | 直感操作で被写体を追いやすい |
FPV Remote Controller 3 | ○(ゴーグル必須) | Goggles(N3/3)とセットで使用 | スロットル・精密操作に慣れた方向け |
RC-N3/RC-N2/RC 2 | —(非対応) | — | Neoは一般的な送信機単体操縦の対象ではない想定 |
ワンポイント
- スマホ運用=最軽量装備でどこでもサッと撮れるのが強み。
- ゴーグル運用=没入感と安定性が増し、動きのある被写体やアクティブなクリップに向く。
- ゴーグル運用時は補助者(見張り役)や安全確保を徹底。場所選びも重要です。
画質と映像表現の実力

Neoは“日常をサクッときれいに残す”ことに振り切った設計です。4K/30fpsと電子手ぶれ補正(EIS)で、室内や近距離のVlogでもブレを抑えた見栄えのする映像を作れます。暗所・強逆光では限界もありますが、設定と撮り方を少し工夫するだけでクオリティは安定します。
4K/30fps×EIS(RockSteady/HorizonBalancing)の手ぶれ補正
- RockSteady:ブレ耐性が高く、歩き撮りや被写体追従に向きます。FPV寄りの素早い動きでも破綻しづらい反面、画角がやや狭くなります。
- HorizonBalancing:水平維持に強く、風景・室内紹介・プレゼン撮りに好適。パン(横振り)時の急激なヨー操作を避けて、ゆっくり動かすと破綻が減ります。
- 撮影のコツ
- 30fps運用ではシャッター1/60を目安(動きが速い被写体は1/120)。明るい屋外はNDフィルターで調整。
- パンはゆっくり・身体で吸収・進行方向に対してやや斜め歩きで、電子補正の負荷を下げる。
- 被写体との距離を一定に保つと、EISの見え方が安定します。
- ゴーグル+モーション操作では、小刻みな入力を避けて“大きく・ゆっくり”が基本。
1/2型×広角ルックと縦動画1080/60の使いどころ
- 広角ルックの強み:狭い部屋でも画が作りやすく、室内ツアー・手元の作業・ペットの追い撮りが得意。被写体を中央寄せにして、端の歪曲を避けた構図にすると自然に見えます。
- 色・露出:白壁やLED照明の色被りを避けるため、ホワイトバランスは固定がおすすめ。露出はハイライト優先で飛びを抑えつつ、被写体側を明るく。
- 低照度の注意:暗所ではノイズが出やすいので、十分な照明か明るい時間帯を選ぶ。逆光なら、**被写体を窓と45°**に置いてコントラストを緩和。
- 縦動画1080/60:ショート動画用のアクション寄りクリップに好適。スロー目的なら被写体との距離を詰め、背景に動きを作ると“速さ”が伝わります。
- 家族・ペット撮影の型:
- 導入(部屋のワイド)→ 2) 寄り(表情や仕草)→ 3) アクション(歩く・走る・おもちゃ)→ 4) 締め(決めカット)。この4点を10〜20秒で1セットにすると編集がラクです。
飛行性能と安全性

Neoは「近距離・低高度」で気軽に安全に遊べることを重視した設計です。ここでは、実運用の体感値や室内・屋外での安定化のコツ、そして風対応や注意点をまとめます。
飛行時間18分の“体感”とバッテリー運用術
公称の最大飛行時間は約18分ですが、**安全マージン(20〜30%)**を残して着陸する前提だと、実運用の体感は約12〜14分が目安です(離着陸や構図調整のロス含む)。
結論:バッテリーは最低2本、可能なら3本を推奨。撮影歩留まりが大きく変わります。
- おすすめ運用
- 目標クリップ=1本につき1〜2シーン(10〜20秒の使える素材×数本)
- 30%着陸ルール:残量30%で帰還→次のバッテリーに交換
- **充電ハブ+急速充電器(USB PD)**で回転率UP
- 冬場は保温:低温下では電圧低下が早いので、飛行直前までポケットで保温
- プロペラ点検:微細な欠けでも振動→EIS破綻の原因に
シーン | 実運用の目安 | ワンポイント |
---|---|---|
室内ルームツアー | 8〜12分 | 3テイクまで。照明を足すとVPS安定&画質UP |
公園Vlog | 10〜14分 | 早め着陸で人の動きに合わせて小刻みに回す |
FPV体験(ゴーグル) | 8〜12分 | アグレッシブ操作は消費増。予備電池多めに |
室内・近距離に強い理由(フルガード一体型+下方VPS)
- フルガード一体型:小さな接触でもプロペラダメージを受けにくい。人や家具の多い空間でも扱いやすい構造です。
- 下方VPS(ビジョンポジショニング):床面のパターンを読み取り低高度のホバリングが安定。
- 照度と模様がポイント:明るい床+**模様(テクスチャ)**がある場所で安定性が上がります。無地・真っ黒は苦手。
- 高度は低め(〜2m)で運用すると安定。床に人・動物の顔を向けないなど安全配慮も徹底。
- 低速モードの活用:狭所はゆっくり・小さく。パン(横振り)はゆっくりが鉄則です。
- パームテイクオフ/ランディング:狭い場所での離着陸に便利。水平保持→手の平を胸元で静止させて受けると成功率UP。
注意点:障害物回避なし/最大水平8m/s時の限界と風対策
- 障害物回避センサーは非搭載:自動回避に頼れないため、前方の安全確保は操縦者の目視と補助者で担保。人・車・窓ガラスに向けて直進しない運用が基本です。
- 最大水平速度は約8m/s:追い風・向かい風で挙動が大きく変化。風速5m/sを超える日は屋外を避けるのが無難です(特にビル風・海風)。
- 電波環境の影響:スマホ直結(Wi-Fi)では見通し重視。建物や人混み、金属構造物の多い場所では距離を詰めて安全側で。
- 法規と安全エリア:100g以上の機体は登録や運用ルールが必要。人や第三者の物件から十分に距離を取り、航路・施設などの禁止空域は避けましょう(詳細は後章で整理)。
- 出発前チェックリスト
- 機体・プロペラの欠け/緩みなし
- バッテリー残量&固定状態
- microSDの空き容量
- 風・雨・気温(低温)
- 撮影モード(4K/30・EIS)/ホワイトバランス固定
- 周囲の人・ペット・障害物
- 帰還動線(安全に降ろせるスペースの確保)
- 法規・場所のルール
- 予備バッテリーとプロペラ
まとめ:Neoは**“近距離を安全に楽しく撮る”**ための設計。障害物回避がない前提で、風を読む・距離を詰める・早めに降ろす——この3点を守れば、失敗が激減します。
使い方・初期設定ガイド
Neoは“スマホだけ”でも飛ばせるのが魅力。最初にサクッとセットアップして、失敗しない基本操作を押さえておきましょう。
アクティベーション〜DJI Fly接続(Wi-Fi)/QuickTransfer
- アプリ準備:スマホにDJI Flyをインストール → DJIアカウントでログイン。
- 充電&更新:機体・バッテリー・スマホを満充電。初回はファームウェア更新が出やすいのでWi-Fi環境で。
- 電源ON:バッテリーを確実に装着 → 機体ボタン短押し→長押しで起動。
- スマホと接続:
- アプリの指示に従い、機体のWi-Fi SSIDへ接続(パスワードは同梱カードやバッテリー室内側などの記載を参照)。
- 接続後、アプリで機体認識→初期設定(国/地域、単位、RTH高度など)を行う。
- カメラ設定の初期値:
- 動画:4K/30fps+EIS、WB固定(晴天/電球など)、露出はEV−0.3〜−0.7から。
- 画面表示:グリッドとヒストグラムをONにして構図と露出を安定。
- QuickTransfer(高速転送):
- 機体とスマホを近づけた状態でQuickTransferを有効化 → アプリ側で一括サムネ→選んで転送。
- クリップは撮影後すぐ整理が鉄則。不要カットを現場で削ると後処理が激ラクです。
ワンポイント:初回は屋内の広めスペースや人気の少ない公園でセットアップ&テスト。RTH(ホーム帰還)高度は周囲の樹木や屋根より高く設定しておくと安全です。
パームテイクオフ&ランディングのコツ
- 離陸:
- 周囲の安全を確認(人・ペットを2m以上離す)。
- 胸の高さで手のひらを水平に安定させ、アプリまたは機体操作でパーム離陸を実行。
- 浮上後は少し前進→手から離すイメージで、機体に風を当てない。
- 着陸:
- 低速で手前に誘導→胸の高さで手のひらを静止。
- 機体が手のひらを認識したらゆっくり降下。
- プロペラ停止を確認してから手を下ろす。
- 成功率UPのコツ:明るい場所・無地過ぎない床・風のない環境。髪や服のひらひらした部分を機体に近づけないのが鉄則です。
音声操作(英語/中国語)と操作系の小ワザ
- 音声操作の基本
- 対応言語:英語/中国語。
- 代表的なコマンド例:“Start recording”/“Stop recording”/“Take photo”/“Take off”/“Land” など。
- 環境音に弱いため、機体の近くでハッキリ発声。確実性が必要な場面(離着陸・狭所)では手動操作を優先。
- 操作系の小ワザ
- WB固定+EV微調整:室内の色被りを抑え、画が安定。
- EISモードの使い分け:動きが大きい日はRockSteady、室内ツアーや解説はHorizonBalancing。
- 低速モード:狭所や被写体寄りは低速で微速前進→パンは超ゆっくり。
- NDフィルター:屋外の白飛び対策&1/60前後のシャッターをキープ。
- バッテリー管理:30%で着陸→熱が引いたら充電。連続充電よりローテーションが長持ちのコツ。
- データ運用:撮影日のフォルダを作り、QuickTransfer→即仕分け→“使える10〜20秒”だけ残す。
まとめ:最初はスマホ+室内/庭で基礎を固め、慣れたらゴーグル運用にステップアップ。音声操作は便利だけど過信しない——これだけで運用トラブルが激減します。
口コミ・レビュー総まとめ

実際のユーザー声を“傾向”で整理しました。Neoは手軽さ・室内適性・家族/ペット撮影の満足度が高く、一方で風への弱さ・実測飛行時間・マイク音に関する指摘が散見されます。ここでは良い点/悪い点と、回避のコツまでまとめます。
良い口コミ:手軽さ・室内撮影・家族/ペット撮影の満足度
- とにかく準備が速い
スマホだけで飛ばせて、パームテイクオフで“さっと撮って終わり”ができる点が高評価。散歩や子どものイベントでも取り逃しが減るとの声。 - 小型+ガード一体で“室内が怖くない”
壁や家具に気を使うシーンでも心理的ハードルが低い。下方VPSのおかげで低高度の安定感があり、ルームツアーや手元作業の撮影が捗る。 - 家族・ペット撮影にちょうどいい画作り
広角×EISで“離れても寄っても”破綻しづらい。**縦動画(1080/60)**がショート用途に便利という意見も多め。 - ゴーグル運用で“はじめてのFPV”が楽しい
Goggles N3/3 + RC Motion 3で没入感が跳ね上がる。スピード感のあるカットでも画が整いやすいという声。
こんな使い方と相性が良い
・室内のVlog/作業紹介 ・子ども/ペットの日常 ・旅行のサブ機で“短いクリップを量産” ・FPV入門の練習
悪い口コミ:風への弱さ・実測飛行時間・画質/音の評価
- 風に弱い/屋外の距離に限界
軽量ゆえ風で流されやすいとの声。見通し良い場所で“距離を詰める”運用が推奨。 - 実測飛行時間が短く感じる
公称より短い印象(12〜14分体感が多い)。予備バッテリー複数と30%着陸ルールで歩留まり改善。 - 暗所/逆光での画質
小型センサーのためノイズ・白飛びの報告あり。WB固定+NDで露出コントロール、照明を足す運用がベター。 - プロペラ音が気になる場面も
室内の静かな環境では音が目立つことも。被写体との距離を確保し、短時間で撮り切る工夫が有効。
買って後悔しないチェックリスト(用途・場所・周辺機材)
- 【用途】主目的は室内/近距離Vlogか? → “はい”なら適正◎。長距離空撮や強風エリア常用なら別機種検討。
- 【撮影環境】風の強い屋外が多い? → 風速の低い時間帯/場所を選べるかが鍵。
- 【画質期待値】暗所・逆光での撮影が多い? → 照明/NDとWB固定で対策できるか確認。
- 【運用時間】バッテリーは2〜3本用意できる? → 飛行時間の体感差を吸収できる。
- 【FPV体験】Goggles N3/3 + RC Motion 3を導入予定? → ライトFPVの楽しさと安定性が大幅UP。
- 【法規/場所】100g以上の機体登録や飛行ルールに対応できる? → 室内・私有地でまず練習してから拡張。
まとめ:Neoの強みは**“手軽さ×室内適性×ライトFPV”。この3点が刺さるなら満足度は高く、弱点は風・暗所・運用時間**に集約。距離を詰める/照明・NDで整える/バッテリーを回すで多くの不満は解消できます。
比較で分かるDJI Neoの立ち位置

Neoは**「室内・近距離Vlog+ライトFPV」というニッチを埋めるモデル。ここではAvata 2/Flip/Mini 4 Pro**と比べて“どっちが誰向けか”をハッキリさせます。数字はNeo前提(約135g・4K/30fps・障害物回避非搭載)。
Neo vs Avata 2(没入FPV・コスト・安全性の違い)
比較観点 | DJI Neo | DJI Avata 2 |
---|---|---|
立ち位置 | ライトFPV入門/室内・近距離 | 本格FPV寄り/屋外アクション |
重量感 | 約135g(超軽量) | 249g超(しっかり重量) |
画作り | 4K/30+EISで日常Vlog向け | 4K系+FPV機動で迫力重視 |
安全装備 | フルガード一体型(障害物回避なし) | ダクト一体+高耐久(障害物検知はモデル特性に依存) |
操作体系 | スマホ直結も可/Goggles+Motionで没入 | Goggles+送信機が基本、操作の学習コスト高 |
飛行レンジ | 近距離前提(屋内・庭・公園) | 屋外の広い空間で真価 |
価格帯 | 低〜中(セットで変動) | 中〜高(総額が上がりがち) |
向く人 | 家族/ペットのVlog、入門FPV | スピード・ダイナミックな映像が最優先 |
結論:安全かつ手軽に“没入の入口”を体験→Neo。“FPVの表現幅を本気で攻める”→Avata 2。
Neo vs Flip(用途・操作感・価格レンジの違い)
※ここではFlip=折りたたみ系の小型アクション路線という一般的なポジションで比較します(型番・構成は購入時に要確認)。
比較観点 | DJI Neo | DJI Flip(想定ポジション) |
---|---|---|
立ち位置 | 室内/近距離Vlog+ライトFPV | 屋外アクション寄りの小型機 |
機体構造 | フルガード一体型 | 折りたたみ系(携行性重視) |
操作感 | スマホ直結OK/パーム離陸で即撮り | コントローラー前提の運用比重が高め |
飛行レンジ | 近距離メイン | 屋外での可動域・余裕がやや広い |
価格レンジ | 低〜中 | 中前後(構成で変動) |
向く人 | 室内・家族シーン・ショート量産 | 屋外の散策Vlogや軽いアクション |
結論:屋内・近距離で“怖くない撮影”を最優先→Neo。折りたたみで屋外アクション寄り→Flip。
Neo vs Mini 4 Pro(法規・センサー・障害物回避の違い)
比較観点 | DJI Neo | DJI Mini 4 Pro |
---|---|---|
立ち位置 | ライトFPV×室内/近距離 | GPS空撮の万能機(~249g) |
法規(日本) | 100g超→機体登録が必要 | ~249gでも100g超→同じく登録必要 |
障害物回避 | 非搭載(フルガードで物理安全性) | 全方位障害物検知(自動ブレーキ等が充実) |
伝送・航続 | 近距離前提 | 長距離伝送・航続が強み |
画質・機能 | 4K/30+EISで軽快 | 4K系+各種撮影モードが充実 |
向く人 | 室内Vlog/家族・ペット/FPV入門 | 旅の空撮や素材撮りを幅広く |
結論:作品寄り・万能空撮ならMini 4 Pro、“家の中と近距離を楽しく撮る”ならNeo。日本の法規面(登録要件)はどちらも100g超で同等と覚えておけばOKです。
迷ったら:
- 室内・低高度のVlog/家族・ペットが主目的 → Neo
- 旅先での風景空撮や自動飛行・安全機能を重視 → Mini 4 Pro
- 没入感あるFPV表現を本格的に → Avata 2
- 折りたたみ×屋外アクション寄り → Flip
アクセサリー&周辺機器おすすめ
Neoは“サッと撮ってすぐ編集”が肝。稼働率を上げる装備と画質を安定させる装備を先にそろえると満足度が上がります。ここでは「必須」と「あると便利」を分けてご紹介します。
必須:予備バッテリー・充電ハブ・microSD・ND
アイテム | 推奨ポイント | 選び方のコツ・運用Tips |
---|---|---|
予備バッテリー(2〜3本) | 公称18分でも体感は12〜14分前後。最低2本で歩留まりUP | 撮影は30%で着陸→交換をルール化。冬場はポケットで保温 |
充電ハブ | 同時/順次充電で回転率UP | USB-C **PD対応(30W以上)**の急速充電器と組み合わせ |
microSDカード | 4K記録のドロップ回避 | UHS-I U3/V30以上(64〜256GB)。メーカー混在を避け同一ロットで揃える |
NDフィルター | 1/60前後のシャッター維持→ブレ感が自然 | 屋外はND8/16/32を基本セットに。強日差しはND64も検討 |
予備プロペラ/工具 | 微細な欠け→振動→映像破綻の原因 | 1ローテごとに指触検査。微振動を感じたら即交換 |
レンズクロス/ブロア | クリアな画質を毎回担保 | 指紋・埃はEIS破綻の引き金。離陸前にサッと清掃 |
小型ランディングパッド | 砂・芝・小石から下方VPSとレンズを保護 | 室内は床の模様がある場所が安定。無地の床ならマットでテクスチャ付与 |
先にそろえる順番(目安):予備バッテリー → 充電ハブ → microSD → ND → プロペラ/工具。
あると便利:Goggles N3・収納ケース・三脚など
アイテム | 使いどころ | コツ・注意点 |
---|---|---|
DJI Goggles N3 / Goggles 3 | 没入視点のライトFPV。動きものが撮りやすい | 屋外では補助者(見張り役)必須。屋内/私有地で練習から |
RC Motion 3 | 直感操作で追従ショットが楽 | ゴーグルとセットで。入力は大きくゆっくりが基本 |
FPV Remote Controller 3 | 繊細なスロットル/ヨー操作 | 精密操作向け。混在運用は設定の再確認を習慣化 |
専用/汎用キャリングケース | 移動時のプロペラ保護・素早い取り出し | バッテリー充電残量ラベルで管理(100/70/30%など) |
小型LEDライト/ビデオライト | 室内や夕方のノイズ低減&発色UP | WB固定とセット。窓際は45°配置で逆光緩和 |
スマホ用クランプ三脚 | トップショットや解説カットの固定 | Neoのクリップに手元解説を差すと編集が締まる |
USB-C PD充電器(30〜65W)&ケーブル | 撮影回転率を最大化 | ケーブルはe-marker内蔵の良品を。長さは1m前後が扱いやすい |
ワンポイント:Neoはフルガード一体型で携行しやすい反面、バッグ内での圧迫→プロペラ微変形が起きやすいです。プロペラ固定バンドやケース内仕切りで形状維持を。
よくある質問(FAQ)
対象年齢16歳以上/安全に関する留意点
DJI Neoは対象年齢16歳以上が目安です。未成年が扱う場合は保護者の監督のもとで運用しましょう。
- 屋内でも保護具を:人の近くでは保護メガネや長袖、プロペラ停止まで近づかない。
- ゴーグル運用=補助者必須:操縦者が周囲を見られないため、見張り役を必ず配置。
- 第三者・物件から距離を:窓ガラス、鏡、テレビなど反射面に向けて飛ばさない。
- 事前点検:プロペラの欠け、バッテリー固定、microSDの空き容量を毎回確認。
Goggles 3は使える?RC Motion 3とFPV RC 3の違い
- Goggles N3 / Goggles 3に対応(セット同梱やアップデート状況により仕様が異なるため、購入時に最新の記載を確認してください)。
- RC Motion 3:片手操作の直感型。手首の角度で機体を向けられ、被写体追従のカットが作りやすい。初学者でも慣れやすい反面、細かな微調整はやや苦手。
- FPV Remote Controller 3:両手スティックの精密操作型。微速前進/微妙なヨー角が出しやすく、室内の狭所やゆっくり見せる撮影に強い。
- いずれもゴーグルとの組み合わせが前提。屋外でのゴーグル使用は補助者・安全確保・法規順守を徹底。
スマホだけで飛ばせる?コントローラーなし運用の限界
- スマホ(DJI Fly)だけでOK:Neoの魅力はここ。Wi-Fi直結でセットアップが速く、室内・庭・公園の近距離Vlogに最適です。
- 限界とコツ
- 操作精度・応答性は送信機より劣るため、**距離は短め(見通し内)**に。
- 風・電波干渉の影響を受けやすい。人混みや金属構造物の多い場所は避ける。
- 動きの速い被写体や滑らかなパンを狙うなら、Goggles+RC Motion 3 / FPV RC 3の導入で安定度が上がります。
まとめ:まずはスマホ運用で“短距離・安全第一”、表現を広げたくなったらゴーグル+コントローラーでステップアップするのがおすすめです。
まとめ|DJI Neoは“室内・近距離のVlog+ライトFPV”のベストバイ
DJI Neoは、約135gの軽さと4K/30fps+EIS、そして手のひら離陸やスマホ直結といった“とっつきやすさ”が魅力の一台でした。
狭い室内や庭・公園など近距離シーンで強く、家族・ペットのVlogやショート動画量産にハマる設計です。
一方で、障害物回避がない/風に強くない/実測飛行時間は12〜14分目安という前提を理解しておくと、満足度はグッと上がります。
- こんな人に最適:
- 室内や低高度で安全に・手軽に撮りたい
- 初めてのFPV体験を気軽に味わいたい(Goggles N3/3+RC Motion 3で拡張)
- 旅行やイベントのサブ機として“短い良カット”を量産したい
- 購入のコツ:
- まずはFly Moreで稼働率UP → 物足りなくなったらMotion Fly Moreで没入FPVへ
- 予備バッテリー2〜3本+充電ハブ+NDは満足度を底上げ
- 屋外は法規(機体登録・リモートID)と安全運用を徹底
- 他機種との住み分け:
- 没入&アクション本気→Avata 2
- 折りたたみ屋外アクション寄り→Flip
- 旅の万能空撮・安全機能重視→Mini 4 Pro
- 室内・近距離Vlogの楽しさ×ライトFPV→Neo
“距離を詰める/照明とWB固定で画を整える/30%で着陸”。この3つを守れば、Neoのポテンシャルを安定して引き出せます。