今回はドローンについている機能「ビジョンポジショニングシステム」について解説します。
ビジョンポジショニングシステムとは
ビジョンポジショニングシステムはドローンを水平に保ち安定した飛行を実現する為の機能です。
ドローン本体の下部についていて、「Mavic Pro」の場合カメラ2個と超音波センサー2個で、地面との距離を測定し、安定したホバリングや飛行を実現しています。
ドローンによってはついていない機種もありますが、高価なドローンにはほとんどついています。
ビジョンポジショニングシステム使用時の注意点
- 機体が0.5m以下の位置にいる場合は正常に反応しない場合があります
- 高度は3m以下で地形や照明が適している場合「ビジョンポジショニングシステム」は作動します。3mを超えたじてんで作動しないしくみになっています
- 単色の地面の上では機能が正常に作動しません。例:赤、黄、青など
- 表面の色がまばらな地面や、模様の重複度が高い地面の場合は正常に作動しません
- 機体下の物体が動いている場合は機能は正常に作動しません
- 一部の動物は超音波を感知し、動物に悪影響を及ぼす可能性もあるため、動物の上では使用してはいけません
- 照明の明暗の変化が早い、もしくは明るすぎたり、暗すぎたりする場所では正常に作動しません
- 地面の傾斜角度が30度を越える場合は機能の低下がおこります
- 地面の材質が超音波を吸収する材質の場合正常に作動しない場合があります(例:分厚いじゅうたん)
- 水面や透明な物体の上を飛行する場合は正常に作動しません
正常に動作しない場所での飛行
正常に動作しない可能性がある場所での飛行は「ビジョンポジショニングシステム」をOFFの設定にし、飛行したほうがいいです。
センサーがうまく反応しなかったり、反応したりが繰り返されると、うまくプロポでコントロールできなくなります。
僕も以前室内でphantom3を飛ばしていたところ、「ビジョンポジショニングシステム」がうまく機能せず、壁にぶつかるというアクシデントに襲われました。
プロペラガードを装着していたので墜落はまぬがれましたが、かなりヒヤヒヤした思い出があります。
DJI ビジョンポジショニングシステム付きのドローン
DJIの以下のドローンにビジョンポジショニングシステムはついています。
- SPARK
- Phantom3(phantom3 standardにはついていません)
- Phantom4
- Mavic Pro
- Inspireシリーズ
SPARK
重量が300gと軽いドローン。
価格が本体だけなら6万円程度で購入できるのでとても人気のある機種です。
Phantom3
Phantom3は「standard」「advanced」「 professional」と3種類あり、「standard」以外の機種には、「ビジョンポジショニングシステム」がついてきます。
Phantom4
Phantom 4Pro、Phantom 4 Advanceともに「ビジョンポジショニングシステム」はついています。
価格は高いですが、その他の機能も充実していてかなりおすすめのドローンです。
Mavic Pro
この記事で「ビジョンポジショニングシステム」を紹介するときに例で使った機種でもある「Mavic Pro」です。
価格や機能などを考えると現在発売されている機種のなかで、個人的には一番おすすめのドローンです。
※2018年1月現在 12万円程度
Inspireシリーズ
Inspireには1と2がありますが、どちらも「ビジョンポジショニングシステム」はついています。
この記事で紹介しているドローンの中で一番高いですが、カメラと、機体の操縦を2人で別々のプロポを使って操縦できる機能がついています。