
手のひらサイズの245g級で4K/30fps、さらにSoLinkデジタル伝送(最大9km/2.4GHz・5.8GHz/遅延約120ms)――FIMI Mini 3 SEは価格を抑えつつ、旅行Vlogや空撮入門に十分な画質と機能を備えた“コスパ枠”の小型ドローンです。USB-C 9V/3A急速充電対応のバッテリーで最長約32分(公称)のフライト、スマートトラッキング/タイムラプス/精密着陸/SARモードなどの撮影・安全機能も網羅。まずは実力をレビューしつつ、実ユーザーの口コミ・評判をまとめます。
※混同注意:本記事はFIMI公式「FIMI Mini 3 SE」(SEモデル)について解説します(公式: https://www.fimi.com/fimi-mini-3-se.html )。上位機のFIMI Mini 3(無印/4K60・1/2型・3軸メカ)やDJI Mini 3/SEとは仕様・価格帯が異なる別製品です。
重要(日本の法規):FIMI Mini 3 SEは日本の技適表示の記載が公式に見当たりません。技適のない機器を国内で使用すると電波法違反となり、特に5.7〜5.8GHz帯は資格や無線局の開局が必要です。日本国内では飛行不可と理解してください(海外での使用や現地法順守を前提に検討を)。
本記事では、画質(昼夜)・安定性(ハイブリッド3軸=2軸メカ+EIS)・飛行時間・風耐性・アプリの使い勝手を検証し、メリット/デメリット、価格と買い方(セール・最安情報)、おすすめアクセサリーまで、購入判断に必要な情報を1ページで総まとめします。
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結論|FIMI Mini 3 SEの総評と「買い/見送り」判断

最短結論:<250g・4K/30fps・9km SoLinkの強み/弱み(暗所・4K60非対応 ほか)
FIMI Mini 3 SEは約245gのサブ250g機で、4K/30fps(最大100Mbps)撮影、SoLinkによる最長9km・遅延約120msのHD伝送、2軸メカ+EISの“ハイブリッド3軸”安定化が売りのコスパ機です。風速10.7m/s相当の耐風(レベル5)、最大飛行時間は公称最大約32分(ホバリング約29分目安)なので、旅行やVlogの気軽な空撮に向いています。一方で、4K/60fpsや大型センサーは非対応、暗所ではノイズやブレが目立ちやすい点は受け入れが必要です。
【重要】日本国内は使用不可|技適未取得=電波法違反(2.4/5.8GHz)※購入前に必読
本機は日本の技適認証(技術基準適合証明)取得情報が公開されておらず、2.4/5.8GHz帯の無線を用いるため、日本国内で使用すると電波法違反となります。さらに5.7–5.8GHz帯の運用は免許・無線局の開設が必要です。海外での使用も、必ず現地法を確認してください。
総評:画質・機能よりも「価格×携帯性」を重視し、海外で合法的に飛ばす前提の方には“買い”。日本国内利用が主目的の方、4K/60や暗所性能を求める方は“見送り”を推奨します。
混同防止|これは**「FIMI Mini 3 SE」**です(公式リンク掲載・型番を明記)

公式リンク:FIMI Mini 3 SE(https://www.fimi.com/fimi-mini-3-se.html)
型番・名称はFIMI Mini 3 SEです。FIMI Mini 3(無印)やDJIのMiniシリーズとは別製品です。
Mini 3 SE vs Mini 3(無印)の違い
- センサー/解像度:SEは1/2.5型 12MP・4K/30fps(100Mbps)、無印は1/2型 48MP・4K/60fps。
- ジンバル:SEは2軸メカ+EIS(ハイブリッド3軸)、無印は3軸メカ。
- 共通:SoLink 9km/遅延約120ms、サブ250g級。
DJI Mini 3 /(※DJIの)Mini 2 SEとの違い
- DJI Mini 3:1/1.3型センサー・4K HDR 30fps・3軸メカジンバル・風耐性レベル5。画質と安定性は上。
- DJI Mini 2 SE:2.7K/30fps・3軸メカジンバル・最大31分。価格重視の入門機。
- FIMI Mini 3 SE:4K/30fps(100Mbps)・2軸+EIS・約245g・SoLink 9km/120ms。価格重視&軽快さ重視の選択肢。
スペック早見|サブ250g(約245g)・4K/30・100Mbps・SoLink 9km・2.4/5.8GHz

カメラ:1/2.5型 12MP CMOS・4K/30fps・最大100Mbps

- 1/2.5型 12MP CMOS、最大4K/30fps、最大ビットレート100Mbps、MP4。
安定化:2軸メカ+EIS=ハイブリッド3軸の効果と限界
- ピッチ/ロールはメカ2軸、ヨー方向はEISで補完。風やパン時の微小ブレはフル3軸より出やすい点に留意。
伝送:SoLink HD 9km/遅延約120ms/2.4/5.8GHzデュアルバンド
- SoLink:最長9km、約120ms低遅延、2.4/5.8GHz切替。
飛行性能:サブ250g・風耐性10.7m/s・飛行時間目安 約29–32分
- 離陸重量 約245g、耐風レベル5(10.7m/s)、最大飛行時間約32分(ホバリング約29分)。
安全&スマート機能:RTH・精密着陸・スマートトラッキング・SAR・タイムラプス

- RTH、精密着陸、スマートトラッキング、SAR、タイムラプス等を搭載。
主要スペック表
項目 | 内容 |
---|---|
重量 | 約245g(サブ250g) |
センサー | 1/2.5型 12MP CMOS |
レンズ | 20mm相当 / F2.2 / FOV 94° |
動画 | 4K/30・2.7K/30・1080p/30 ほか、最大100Mbps MP4 |
静止画 | 4000×3000(JPEG) |
安定化 | 2軸メカ+EIS(ハイブリッド3軸) |
伝送 | SoLink 9km / 約120ms / 2.4&5.8GHz |
飛行時間 | 最大約32分(ホバリング約29分) |
耐風性能 | レベル5(10.7m/s) |
充電 | USB-C直挿しバッテリー、9V/3A急速充電対応 |
作例・画質チェック|日中の解像感/逆光耐性/夜間ノイズ(ND運用・ISOの考え方)

日中の4K/30では12MPセンサーながら100Mbpsの高ビットレートで、細部の解像感は価格帯以上。晴天・順光では十分シャープ、逆光でも露出を合わせれば実用レベルです。逆に夕景〜夜間は、センサーサイズの限界でノイズ増・シャドウのザラつきが目立ちやすく、EIS併用ゆえの微小ジッターも条件次第で出ます。NDフィルターでシャッターを1/60s(30fps時の180度ルール)に合わせ、ISOは100–400を目安に抑えると安定。WBはオート任せにせず固定推奨です。
口コミ・レビュー総括|良い評判(コスパ・携帯性・アプリ)/気になる声(暗所・4K60不可・ブレ)

良い評判
- 「価格に対する機能が充実」「旅行に持っていきやすい軽さ」「アプリ(FIMI Navi Mini)が直感的」など、コスパと手軽さを評価する声が多数。
気になる声
- 「暗所は弱い」「4K60非対応」「2軸+EISのため微ブレが出ることがある」。また一部でジンバルの不具合・サポート対応に関する投稿も見られます(個別事例)。
価格・セール・最安値|FIMI公式/AliExpress・Banggood・Amazonの相場と買い方
- FIMI公式ストア参考価格:$239前後(時期により変動)。
- Banggood:$249〜$259程度の販売・クーポン事例あり。
- Amazon/マーケットプレイス:価格は流動的。購入前に出品者と保証を要確認。
買い方のコツ
セール時期(大型セール、クーポン配布)を狙い、付属品の有無(Fly More相当)と返品ポリシーを比較。海外通販は配送・初期不良対応の手間が増える点を踏まえましょう。
同梱物と必須アクセ:予備バッテリー(USB-C 9V/3A)・プロペラ・ケース
標準同梱は機体/送信機/バッテリー1本/予備プロペラなど。USB-C 9V/3A急速充電に対応するため、同規格の充電器・ケーブルを用意すると周回が早いです。
初期設定と使い方|FIMIアプリ導入→OTG接続→ファーム更新→キャリブレーション
- アプリ導入:スマホにFIMI Navi Miniをインストール。
- 接続:送信機とスマホをUSB-C(OTG)ケーブルで接続→機体電源ON。
- 初回アップデート:アプリ指示に従いファーム更新。
- キャリブレーション:コンパス/IMU/ジンバルを屋外の安全な場所で実施。
- 伝送とSD:SoLinkの周波数(2.4/5.8GHz)は現地規制に合わせ、U3以上のmicroSD(推奨)を機体でフォーマット。
撮影プリセット例:4K/30 100Mbps・ログ系の有無・シャッター/ISOの目安
- 動画:4K/30fps・100Mbps、色は“ノーマル”を基本(ログ系は未搭載想定)。
- シャッター:1/60s(180度ルール)+ND16〜ND32(快晴)。
- ISO:100–400目安(暗所は無理に上げず露出を諦める判断も)。
- WB:**固定(晴天/曇天/ケルビン手動)**で色安定。
- パン:EISの挙動を考慮し、ゆっくり。
アクセサリーおすすめ|NDフィルター・プロペラガード・着陸パッド・収納バッグ

- NDフィルター:晴天下での1/60s維持に必須。
- プロペラガード:屋内テストや狭所での安全性向上。
- 着陸パッド:砂・草地での離着陸トラブルを軽減。
- 収納バッグ/ハードケース:移動時の保護と小物整理に。
(※互換品購入時はMini 3 SE適合を明記しているか要確認)
法規・注意事項(日本)|技適必須/5.7–5.8GHzは免許・開局が必要/海外利用時の現地法確認
- 技適がない無線機の使用は電波法違反。FIMI Mini 3 SEは技適未取得のため日本国内での使用不可。
- 5.7–5.8GHz帯は無線従事者免許+無線局開設が必要(ホビー用途でも例外ではありません)。
- 渡航先では現地の電波・航空法を必ず確認。違法運用は罰則対象です。
まとめ|FIMI Mini 3 SEはどんな人に最適?(旅行Vlog/コスパ重視)/どんな人には不向き?

向いている人
- 軽さと価格重視で、海外で合法に気軽な4K空撮をしたい旅行者・Vlogger
- サブ機として9km伝送/120ms低遅延の長距離・安定伝送とUSB-C直充を活かしたい人
不向きな人
- 日本国内が主戦場(=技適未取得で使用不可)
- 4K/60や大型センサーの夜間画質、フル3軸の完璧な安定感を求める人(→FIMI Mini 3無印やDJI上位機を検討)
結び:FIMI Mini 3 SEは**“軽さ×価格×必要十分の4K画質”が魅力。ただし日本では飛ばせないという最大の制約があります。購入は利用国の法規順守**を前提にご検討ください。