今回は中国発のカメラ&ドローンブランド「FIMI(フィミ)」のドローンを紹介します。かつてはXiaomi(シャオミ)名義で展開されていた時期もありますが、現在はブランドとしてFIMIの名称で認知されています。コスパの高さで人気を集めたモデルを、販売状況も含めて分かりやすくまとめました。
主要ドローンメーカーの特徴は、こちらのまとめも参考にどうぞ↓↓
FIMI X8 PRO 2025 ドローン

項目 | 内容 |
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カメラ | 1/1.3型 48MP CMOS(直HDR対応)、3軸メカジンバル |
動画 | 4K/60fps(HDR対応) |
伝送 | RokLink 5.0/最大 20km(自動ホッピング/低遅延) |
低照度 | AI Super Night Video(ノイズ低減&感度拡張) |
飛行時間 | 標準バッテリー:約38分/Intelligent Flight Battery Plus(5000mAh):約47分 |
離陸重量 | 約760g(標準)/約832g(Plus) |
最高速度 | 約18m/s(無風・海抜0m時の目安) |
上昇/下降 | 5 m/s / 4 m/s |
最大離陸高度 | 5,000 m |
GNSS | マルチGNSS(GPS/GLONASS/Galileo/BeiDou) |
センサー | 障害物検知(有効距離・環境に制限あり) |
その他 | アクセサリーポート(メガホン&ドロップ対応)、スマートトラッキング、ウェイポイント、パノラマ等 |
アプリ | FIMI Navi 3.0 |
かんたん特徴まとめ
- “画質と安定”を両立する単眼構成:1/1.3型48MP+3軸ジンバルで、昼夜問わず粘る画作り。編集耐性の高い4K/60fpsにフル対応。
- ロングレンジ伝送:**RokLink 5.0(20km)**で映像の途切れを抑制。郊外・海上など見通しの良い環境で特に強い。
- 夜景に強いAI処理:AI Super Nightが低照度のザラつきを抑え、街明かりの階調を確保。
- 運用のしやすさ:Plus(5000mAh)で最大47分。ウェイポイントやスマートトラッキングで撮り逃しを軽減。
- 拡張性:機体下面のアクセサリーポートにメガホン/ドロップモジュールなどを装着可能。
国内法の注意:日本国内で使用する場合は技適マークの有無が必須です。技適未取得機の無線使用は電波法違反になるため、購入前に必ず適合可否を確認してください。
こんな人に向いています/向いていません
向いている
- ロングレンジの風景・俯瞰撮影を4K/60fpsで滑らかに仕上げたい
- 夜景・夕景の撮影機会が多く、AIノイズリダクションの恩恵を受けたい
- **47分運用(Plus電池)**で巡回・探索・作品撮りのテンポを上げたい
向いていない
- <250g級の軽量機の手軽さ・規制メリットを重視する
- 3方向以外のフル障害物回避や、DJI上位機並みの認識系を期待する
- 都市部の混雑電波環境での長距離を主戦場にする(干渉の影響が出やすい)
メリット
- 1/1.3型×4K60の画質と20km伝送の実用性で価格対性能が高い
- AI Super Nightで夜景動画の歩留まりが良い
- Plus電池で最大47分のロングフライト(長回し・複数テイクに強い)
- アクセサリーポートでメガホン/ドロップなど用途拡張が可能
デメリット
- 本体は約760〜832gと重め。ミニ級の気軽さはない
- 障害物検知は条件依存(夜間・逆光・細枝など苦手なシーンあり)
- 海外EC中心のため、初期不良・サポート対応のばらつきが出ることも
- 都市部の干渉下では、ロングレンジ伝送の恩恵が出にくい
ネット上のレビュー傾向(要約)
- 高評価:
- 「同価格帯で4K60×長距離伝送はコスパ良い」
- 「Plus電池での持ちが実用的」「AI Super Nightの夜景が想像以上」
- 「飛行安定性と操作の素直さが好印象」
- 気になる点:
- 「出荷ロットや環境で接続・画揺れの相性がある」「サポート対応の差」
- 「障害物検知の効きは条件次第。過信は禁物」
- 「重さゆえに携帯性は犠牲。旅用ならミニ級を選ぶべき」
日本での適法性について
執筆時点で技適表記の確認は要注意です。技適なし機器の国内無線使用は電波法違反となるため、国内で使うなら“技適取得済みモデル”を選択してください。海外での運用も各国の航空法・無線規格の順守が必須です。
参考記事
詳しくは下の記事で紹介しています↓
>>FIMI X8 PRO 2025レビュー まとめ|4K60・20km伝送・47分飛行の実力と口コミ
FIMI X8 Tele MAX

項目 | FIMI X8 Tele MAX |
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カメラ(広角) | 1/2型 48MP CMOS / 24mm相当 / F1.6 / 静止画 8064×6048 / 動画 4K60/30/25/24fps / 最大100Mbps |
カメラ(望遠) | 1/2.5型 13MP CMOS / 120mm相当 / F3.0 / 静止画 4000×3000 / 動画 4K30/25/24fps / 最大100Mbps |
ズーム | デュアル構成で最大30倍ハイブリッド(広角1–5x、望遠5–30x) |
ジンバル | 3軸メカ(角度精度 ±0.005°) |
伝送システム | RokLink 5.0(最長20km/ 最低遅延 約120ms) |
飛行時間 | 標準バッテリー最大38分 / Plusバッテリー最大47分 |
離陸重量 | 標準バッテリー約760g / Plus約832g |
風圧抵抗 | 12m/s |
最高速度 / 上昇 / 下降 | 18m/s / 5m/s / 4m/s |
測位システム | GPS / GLONASS / Galileo / BeiDou(選択可) |
下方センサー | 光学フロー+ToF測距(有効0.3–6m)+補助LED |
障害物回避 | 前後・側面の障害物回避なし(下方のみ) |
本体サイズ | 折りたたみ 204×106×72.6mm / 展開 242×334×72.6mm |
許容高度 / 動作温度 | 離陸高度上限 ≤5000m / 0–40℃ |
記録メディア | microSD(U3 / 8〜256GB 推奨) |
バッテリー(標準/Plus) | 標準:4650mAh Li-Po 3S 11.55V 53.7Wh(約260g) / Plus:5000mAh Li-ion 4S 14.4V 72Wh(約333g) |
アプリ | FIMI Navi 3.0(iOS/Android) |
かんたん解説(特徴)
- デュアルカメラ×4K60:24mm広角は4K60p、120mm相当の望遠は4K30p。遠景の寄りと広角の引きを1台でカバー。
- RokLink 5.0で長距離伝送:環境に応じて自動ホッピング&変調を最適化、見通しで20km到達(規格値)。
- ロングフライト:標準38分、Plusで47分。長回しや探索用途に向きます。
- 夜景に強め:「AI Super Night Video」でノイズ低減をうたい、暗所での視認性を改善。
- 雨・雪に配慮した設計:公式は“Rainproof / Snow-proof”をアピール(防水等級の数値は記載なし)。
- 下方ビジョン+精密着陸:ランディングパッド認識で着陸精度を高める構成。
口コミ・レビューの声
- 良い点
- 価格に対する画質・機能のコスパが高い(デュアルカメラの使い勝手、ズームが実用的)。
- 飛行時間が長い/伝送が強いのが屋外撮影で安心、という評価。
- 気になった点
- 障害物回避が下方のみなので、木立や建物の近接飛行は注意が必要。
- アプリや個体差に起因する不安定報告(接続や画質の乱れなど)が散見され、ファーム改善やサポート対応にバラつきがあるとの声も。※モデル横断の体験談含む。
メリット
- デュアルカメラで30倍ハイブリッドズーム/広角4K60p対応。
- 20km伝送×47分(Plus)で探索・点検・空撮に強い。
- **3軸ジンバル(±0.005°)**で映像が安定。
- 雨・雪に配慮した設計で現場対応力◎。
デメリット
- 全方位の障害物検知なし(下方のみ)→初心者は特に注意。
- 望遠は4K30p止まり/ダイナミックレンジは上位DJI機に劣るという指摘も。
- 品質・サポート体験のムラ(ユーザー報告ベース)。
ひとことで
長距離伝送・長時間飛行・デュアルカメラの**“実用寄り万能機”**。価格を抑えつつ、望遠の“寄り画”が撮れるのが最大の魅力。自動回避に頼らない運用と、ファーム更新・事前テストを前提に選ぶと満足度が高い機体です。
参考記事
詳しくは下の記事で紹介しています↓
>>FIMI X8 Tele MAXレビュー総まとめ|30倍ズーム×4K60の実力と口コミ
FIMI Mini 3 SE ドローン

項目 | 仕様(FIMI Mini 3 SE) |
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製品名 | FIMI Mini 3 SE |
重量 | 約245g(サブ250g級) |
イメージセンサー | 1/2.5型 12MP CMOS |
レンズ | 20mm相当 / F2.2 / FOV約94° |
動画 | 4K/30fps(最大100Mbps)/2.7K/30/1080p/30 など(MP4) |
静止画 | 4000×3000(12MP, JPEG) |
安定化 | 2軸メカ+EIS=ハイブリッド3軸 |
伝送 | SoLink 最大約9km/デュアルバンド 2.4/5.8GHz/遅延約120ms |
最大飛行時間 | 約32分(ホバリング目安 約29分) |
耐風性能 | レベル5(10.7 m/s相当) |
充電 | USB-C 直充電、9V/3A急速充電対応 |
主な機能 | RTH(自動帰還)/精密着陸/スマートトラッキング/SARモード/タイムラプス |
アプリ | FIMI Navi Mini(iOS/Android) |
ストレージ | microSD(U3推奨) |
混同防止:本記事は 「FIMI Mini 3 SE」(SEモデル)についてのまとめです。上位の FIMI Mini 3(無印/4K60・1/2型・3軸メカ) や DJI Mini 3 / Mini 2 SE とは別製品です。
重要(日本の法規):技適未取得のため、日本国内での使用は電波法違反です。海外での利用や現地法の順守が前提となります。
特徴
- 軽い&手軽:約245gで折りたたみ。旅行バッグに入れても負担が少ない。
- 十分な画質:4K/30fps・100Mbpsで日中の解像感は価格帯以上。
- 伝送が安定:SoLink 9km/120msクラスの低遅延。郊外での見通し飛行に強い。
- 運用が楽:USB-C直充や精密着陸、RTHなど、入門~サブ機に優しい仕様。
ネットのレビュー・口コミ要約
ポジティブな声
- 「コスパが高い(この価格で4K/30・9km伝送は優秀)」
- 「軽くて持ち歩きやすい/旅行用にちょうどいい」
- 「アプリが直感的で初めてでも迷いにくい」
- 「電波が途切れにくい、映像途切れが少なく安心」
ネガティブな声
- 「暗所が弱い(ノイズ増・階調が粗くなる)」
- 「4K/60非対応が惜しい」
- 「ハイブリッド3軸のため、パン時の微ブレや細かなジッターが条件次第で出る」
- 「初期不良やジンバルの不具合報告が一部あり、サポート対応がまちまちという投稿も」
※口コミは複数のレビュー動画・掲示板・販売サイトのユーザーレビュー傾向を要約しています(個別ロットや環境で差があります)。
メリット・デメリット
メリット
- 245g・折りたたみで持ち運びが圧倒的に楽
- 4K/30fps・100Mbpsで日中の画質は価格以上
- SoLink 9km/120msで映像伝送が安定
- USB-C 9V/3A直充で充電がスムーズ
- 精密着陸・RTH・トラッキングなどの便利機能を一通り搭載
デメリット
- 日本では使用不可(技適未取得/電波法違反)
- 暗所性能は控えめ(小センサー+EISの限界)
- 4K/60未対応、フル3軸メカではないためブレ耐性は上位機に劣る
- ロット差や初期不良の報告が一部あり、サポート品質にばらつきの声
まとめ(どんな人に向く?)
- 向いている:海外旅行で手軽に4K空撮したい、軽さと価格重視の入門者/Vlogger、サブ機が欲しい人。
- 向かない:国内利用が主目的、夜間や4K/60の撮影品質にこだわる人、フル3軸のガチ安定を求める人。
参考記事
詳しくは下の記事で紹介しています↓
>>FIMI Mini 3 SEレビュー総まとめ|245g・4K30の実力と口コミ
まとめ
現在はFIMI(フィミ)ブランドとして知られるこれらのモデルは、いずれも価格以上の機能と飛行性能でユーザーを魅了しました。国内での運用は法令遵守が大前提。輸入品の電波・周波数や技適の有無にも注意しつつ、用途(旅行・空撮・ホビー)に合った一台を選んでください。