最近、日本製のドローンに注目が集まっています。ドローンといえば、映像撮影や農業、インフラ点検など多様な分野で活用されており、日本国内の技術を活かした高性能なモデルも増えてきました。
この記事では、日本製ドローンのおすすめモデルを紹介していきます。
ホビー用:日本製のドローン カメラ付モデル
京商 :LIVE STYLE Type-1000HD
LIVE STYLE Type-1000HD はホビー用に開発されたドローンです。対象年齢が8歳以上で、小さい子供でも遊べるような設計がされています。
100g未満のドローンですので、航空法規制の対象外になるので比較的飛ばす場所が見つかりやすいメリットがあります。
カメラ付きですので簡単な空撮も可能です。
GFORCE :「LACIERO(ラ・シエロ)」
GFORCEのドローン「LACIERO(ラ・シエロ)」は、手軽にドローン操作を楽しみたい方向けのトイドローンです。このモデルは、コンパクトなサイズながらも安定した飛行性能を備え、初心者にも操作しやすい設計が特徴です。
LACIEROの主な特徴:
- 高度維持機能 - 気圧センサーによって高度を自動で維持し、ホバリングが安定しています。初心者でも簡単に操作可能です。
- ワンキー離着陸 - ワンタッチで離着陸ができるので、初めての方でも安心して飛行をスタートできます。
- ヘッドレスモード - 操縦者の位置に応じて前後左右を把握できるため、向きを気にせず操縦できます。
- LEDライト - 夜間や暗い場所でも視認しやすいLEDライトが搭載されています。
基本スペック:
- 飛行時間: 約5~8分
- 充電時間: 約60~90分
- 飛行距離: 最大約30メートル
- 対象年齢: 10歳以上
LACIEROは、小型で軽量なため、手軽に持ち運んで屋内外でのフライトが可能です。特に、手軽に飛行を楽しみたい方や、ドローンの練習用として購入を検討している方に向いています。
ホビー用:日本製 100g未満 子供におすすめモデル
ドローンメーカー京商 :クアトロックス クエスト TS056
クアトロックス クエスト TS056は、京商が2024年8月に発売した初心者向けのトイドローンです。
手のひらサイズで、重量約54gと軽量なため、申請なしで手軽に飛行を楽しめます。
主な特徴
- 安定飛行: 気圧センサーを搭載し、安定した飛行が可能です。
- ワンボタン離着陸: ボタン一つで自動離陸・着陸が可能で、初心者でも操作が簡単です。
- スピード切替: ハイ、ミッド、ローの3段階でスピード調整が可能です。
- 360度フリップ: ワンタッチで華麗な宙返りが可能です。
- 旋回飛行: 機体下の目標ポイントを認識し、円を描くように3周します。
- ヘッドレスモード: 機体の向きに関係なく、操縦者の位置から見て前後左右に操縦できます。
仕様
- サイズ: L135×D122×H51mm
- 重量: 約54g
- 飛行距離: 最大約25m
- 飛行時間: 約7分
- 充電時間: 約90分
- 対象年齢: 8歳以上
- 周波数: 2.4GHz(最大10台まで同時飛行可能)
産業用:日本製のドローン 高性能モデル
ACSL: 蒼天(SOTEN)
ACSL(自律制御システム研究所)が開発した産業用ドローン「蒼天(SOTEN)」は、高い性能と多用途性を兼ね備えたモデルです。
農業、建設、土木、インフラ点検など、多様な産業での利用が想定されています。特に農業分野では、作物の健康状態をモニタリングするためのセンサーやカメラが搭載可能です。
ACSLの産業用ドローン「蒼天」は、高度な自律飛行機能と多様なセンサーを備え、さまざまな産業での活用が期待されています。高い耐久性と安全性を持ちながらも、ユーザーフレンドリーな操作性を実現しており、業務の効率化に大きく寄与するモデルです。
詳しくは公式ホームページで確認してみてください↓
>>https://product.acsl.co.jp/product/post-369/
ソニー:Airpeak S1
SONYのドローン「Airpeak S1」は、プロフェッショナル向けの高性能なドローンで、特に映像制作や空撮での利用を想定して開発されました。Airpeak S1は、ソニーのαシリーズ(Alpha)カメラと互換性があり、クリエイターが高品質な映像や写真を撮影できるよう設計されています。
Airpeak S1の主な特徴
- 高精度な安定性と操縦性能
- 強風環境でも安定して飛行できる高い耐風性を持ち、正確な位置保持とスムーズな飛行が可能です。
- 専用のプロペラと高性能なモーターにより、滑らかな移動と旋回が実現されています。
- 優れた飛行性能
- 最大時速90kmでの飛行が可能で、スピードが求められるシーンにも対応。
- 最大飛行時間は約22分(機材を搭載していない状態)で、αシリーズカメラやレンズを装着した場合でも15~20分の飛行が可能です。
- ソニー独自のAI技術とセンサー
- 5方向のステレオカメラと距離測定用の赤外線センサーを搭載しており、障害物を回避しながら安全に飛行できます。
- 高度なAIアルゴリズムにより、自律飛行中でもスムーズに被写体を追尾し続けます。
- 直感的な操作性
- 専用のアプリ「Airpeak Flight」を通じて、ドローンの操作や設定、飛行ルートの管理が可能です。
- 飛行状況やバッテリーの状態もリアルタイムで確認できるため、効率的な撮影が行えます。
- 拡張性とカスタマイズ性
- αシリーズのさまざまなカメラやレンズに対応しており、撮影のニーズに合わせたセッティングが可能。
- 自社のカメラをフル活用できるため、ソニーの映像機器と連携したハイレベルな映像制作が可能です。
仕様
- サイズ: 18.0 × 25.9 × 19.6 cm(プロペラを含む)
- 重量: 約3.1 kg(本体のみ)、αカメラ搭載時の重量は変動
- 最大飛行速度: 約90 km/h
- 対応機材: ソニーαシリーズカメラ、レンズ(対応機種は公式サイトに記載)
Airpeak S1は、映画製作、テレビ番組、ドキュメンタリーなどの分野で活躍が期待されているプロ用機材で、空撮の品質と安全性を兼ね備えています。
詳しくは公式ホームページで確認してみてください↓
>>https://www.sony.jp/airpeak/products/ARS-S1/
NTT e-Drone :農薬散布 ドローン AC101
NTT e-Droneの「AC101」は、産業用に開発されたドローンで、農薬散布にも対応しています。このドローンは、農業分野において農薬や液体肥料の効率的な散布を行い、作業の効率化を図るための機能を備えています。
AC101の農薬散布における特徴
- 精密な散布制御
- GPSとRTK(リアルタイムキネマティック)技術を使い、高精度な位置情報を元に散布を制御。ムラのない均一な散布が可能です。
- 広範囲のカバー
- 一度の飛行で広範囲にわたる散布ができるため、従来の人力作業に比べて効率が向上し、大規模な農地にも対応できます。
- 自動飛行機能
- 事前に設定したルートに基づく自動飛行が可能で、障害物検知機能も搭載しているため安全に運用できます。
- データ収集・解析
- 飛行と同時に作物の状態や土壌の状況に関するデータ収集も可能で、NTTのクラウドシステムを通じて解析。農薬使用量の最適化や作物の育成管理に役立てられます。
- 耐候性
- 様々な気象条件にも耐えるよう設計されており、風の影響を受けにくく、安定した散布が可能です。
AC101は、農薬の効率的な利用と持続可能な農業の実現に貢献するツールとして期待されています。
詳しくは公式ホームページで確認してください↓
>>https://www.nttedt.co.jp/ac101
PRODRONE
PRODRONEは、業務用ドローンの設計・製造を行う日本の企業で、特にハードウェアとソフトウェアの両方に強みを持っています。2015年に設立されて以来、様々な産業用ドローンを開発しており、特にマルチローター型やシングルヘリコプター型の機体を顧客のニーズに応じて提供しています
PRODRONEのドローンは、主に以下の特徴を持っています:
- 高いカスタマイズ性: 業務に応じてドローンの設計を変更でき、特定の用途に特化した機体の製作が可能です。これにより、顧客の多様な要求に応えることができます。
- 技術力: ドローンの製作にはCADや3Dプリンターを活用し、熟練のスタッフが高精度な製品を作り上げます。また、RCヘリコプター世界選手権に出場した経験を持つスタッフによる厳密なフライト実証が行われており、高品質なドローンが提供されています
- セキュリティと品質の向上: 情報セキュリティや品質マネジメントシステムの改善に力を入れており、安全性と信頼性の高い製品を提供することを目指しています
PRODRONEの製品は、様々な業務での使用を想定しており、特に農業、建設、監視など多岐にわたる分野で活用されています。
詳細な情報は、公式サイトで確認してみてください↓
>>https://www.prodrone.com/jp/
株式会社クボタ 農業用ドローン
株式会社クボタは、農業用ドローンを活用したスマート農業の推進に力を入れています。
クボタの農業用ドローンは、農薬散布や肥料の散布を効率化し、農作業の負担軽減と農作物の品質向上に寄与することを目指しています。
また、他の農業機械と連携した管理やデータ収集も可能で、農業生産の最適化をサポートしています。
特にGPSやセンサー技術を活用した精密農業に対応し、ドローンの正確な位置測定や散布量の制御によって、必要な部分にだけ農薬や肥料を散布することができ、環境保護とコスト削減の効果も期待できます。
クボタの農業用ドローンは、スマート農業の一環として、農業の持続可能な発展を目指した最先端の技術を導入しているのが特徴です。
詳しくは公式ホームページで確認してみてください↓
>>https://agriculture.kubota.co.jp/product/drone/T10K-T25K/
ヤマハ発動機株式会社 YMR-Ⅱドローン
YMR-Ⅱは、ヤマハ発動機が開発した産業用マルチロータードローンで、特に農業向けの精密な農薬散布を目的としたモデルです。YMR-Ⅱは、独自のローターレイアウトや高い耐久性を備え、効率的かつ均一な散布が可能な設計になっています。ヤマハの先進的な技術が詰め込まれており、GPSによる自律飛行や散布管理システムによって、効率的な作業をサポートします。
YMR-Ⅱの特徴
- ローターレイアウト
YMR-Ⅱは6つのローターを備えており、ヤマハ独自のローターレイアウトを採用することで、飛行中の安定性と操作性が向上しています。農薬散布時にも安定した飛行が可能で、風の影響を受けにくい設計です。 - 均一な農薬散布
YMR-Ⅱは、農薬や液体肥料を効果的に散布するための技術が搭載されており、作物に均等に薬剤を行き渡らせることが可能です。散布量や範囲を精密にコントロールできるため、環境への影響を最小限に抑えることができます。 - 操作の簡便性
GPSを利用した自律飛行や地図データを基にした飛行ルート設定が可能で、操縦者は簡単な設定を行うだけで指定の範囲に正確に散布が可能です。省人化や作業の効率化が求められる農業現場での利用が進んでいます。 - 高い耐久性と安全性
YMR-Ⅱは農業用途において耐久性の高い素材で設計されており、長時間の連続使用や雨風に強く、安全機能も充実しています。墜落防止のセンサーや緊急停止機能などが装備され、作業者の安全も確保されています。
YMR-Ⅱは日本国内だけでなく、世界の農業現場でも導入が進んでおり、作業効率の向上や農薬のコスト削減、環境への配慮など、持続可能な農業の発展に貢献しています。
詳しくは公式ホームページで確認してみてください⇩
>>https://www.yamaha-motor.co.jp/ums/
テラドローン株式会社
テラドローン株式会社は、産業用ドローン技術に特化した企業で、測量、インフラ点検、鉱山調査、エネルギー分野など幅広い産業にドローンソリューションを提供しています。2016年に設立されたテラドローンは、日本国内外で急成長を遂げ、特に精密なデータ収集と解析を得意としており、産業の効率化と安全性の向上を実現しています。
テラドローンの主なサービス
- 測量と地理空間データの収集
ドローンを使った高精度な測量技術で、従来の方法よりも短期間で詳細な3D地形データを取得できます。建設現場や鉱山、都市計画などでの利用が進んでおり、迅速かつ安全なデータ収集が可能です。 - インフラ点検
橋梁、ダム、送電線、風力発電タービンなどのインフラ施設の点検にドローンを活用することで、人がアクセスしにくい場所でも正確かつ安全に点検を行えます。点検業務にかかる時間を短縮し、コスト削減にも寄与しています。 - エネルギー分野への応用
テラドローンはエネルギー分野にも強みを持っており、石油・ガス施設のモニタリングや、太陽光発電パネルの点検に特化したソリューションを提供。特殊な赤外線カメラなども活用し、発電効率の向上や安全な運用を支援しています。 - データ解析サービス
収集したデータを解析し、使いやすい形で提供するサービスも展開。AIや機械学習を用いた異常検知や劣化予測など、蓄積データを活用して高度なインサイトを提供することで、より計画的なメンテナンスと効率的な運用が可能です。
テラドローンは、最新の技術と業界知識を活用し、多岐にわたる産業の課題解決に貢献しており、今後もドローン技術を通じた効率的で持続可能な社会の実現を目指しています。
詳しくは公式ホームページで確認してみてください↓
>>https://terra-drone.net/
株式会社Liberaware ドローン IBIS2
株式会社Liberawareが開発したドローン「IBIS2」は、狭小空間や閉鎖環境での点検・調査に特化した産業用ドローンです。IBIS2はコンパクトな設計で、通常のドローンでは入りにくい場所でも安定した飛行が可能なため、製造業やインフラのメンテナンス分野で多く活用されています。
IBIS2の主な特徴
- 超小型設計
IBIS2は幅20cmほどの小型サイズで、狭い場所や複雑な配管内部、工場設備などの点検に適しています。従来の人手による点検が難しい場所でも、安全かつ効率的にデータ収集が可能です。 - 高画質カメラとセンサー技術
高解像度のカメラを搭載し、詳細な映像や画像データを取得できます。また、センサーにより周囲を検知しながら飛行できるため、壁面や設備への接触を避けながら正確にデータを集められます。 - リアルタイム映像伝送
点検作業中に撮影した映像をリアルタイムでモニタリングできるため、現場での状況把握がスムーズに行えます。これにより、設備や構造物の状態をその場で確認でき、迅速な判断が可能です。 - 耐久性と安全性
耐衝撃性を備えた設計で、屋内での飛行に適した安定感が特徴です。また、障害物回避機能も搭載され、作業者の安全を確保しながら、効率的に点検作業を進めることができます。
IBIS2の用途とメリット
IBIS2は工場の内部点検やトンネル、橋梁などのインフラ設備のメンテナンス、発電所の配管内部調査など、さまざまな環境での利用が可能です。このドローンを活用することで、従来の点検作業における時間とコストの削減が見込まれ、作業員の安全性も向上します。
IBIS2は、Liberawareが提供する専門的なソリューションの一つであり、産業の効率化や安全性の向上に貢献する革新的なツールです。
詳しくは公式ホームページで確認してみてください↓
>>https://liberaware.co.jp/ibis2
株式会社マゼックス 農薬散布ドローン
株式会社マゼックスは、農業分野での活用に特化した農薬散布ドローンを開発・提供している日本企業です。マゼックスの農薬散布ドローンは、精密な散布と効率性を追求し、特に広範囲での作業やアクセスしにくい場所での散布を可能にする設計が特徴です。農薬散布の手間とコストを軽減することで、農業の効率化と生産性向上に貢献しています。
マゼックスの農薬散布ドローンの特徴
- 精密散布技術
ドローンの飛行制御技術と専用のノズルにより、作物に必要な量の農薬を均一かつ効率的に散布できます。風の影響を受けにくく、農薬が適切に行き渡るよう設計されています。 - 広範囲での作業対応
高性能なバッテリーと大容量のタンクを搭載し、一度のフライトで広範囲をカバーできるようになっています。これにより、農薬散布にかかる作業時間が短縮され、効率的な農作業が実現します。 - GPS誘導の自動飛行
GPSを活用した自動飛行機能により、設定されたエリア内での精密な散布が可能です。これにより、作業者の負担が軽減され、安全な遠隔操作も可能です。 - 高い耐久性と安全性
マゼックスのドローンは、過酷な農業環境でも使用できるよう耐久性に優れた素材を使用しています。また、障害物を回避するためのセンサーも搭載し、作業中の安全性も確保されています。
マゼックス農薬散布ドローンのメリット
- コスト削減:人手による散布に比べて短時間で広範囲に作業が可能なため、人件費や農薬使用量の削減が期待できます。
- 省力化と安全性向上:農業従事者が直接散布作業を行わずに済むため、労力が減り、健康リスクも軽減されます。
- 環境への配慮:必要な量だけを効率よく散布するため、無駄な農薬使用が抑えられ、環境にも優しい運用が可能です。
マゼックスの農薬散布ドローンは、農業現場での手間とコストを削減し、持続可能な農業への貢献を目指している頼もしいツールです。
詳しくは公式ホームページで確認してみてください↓
>>https://mazex.jp/
日本製のおすすめドローン まとめ
- 日本製ドローンの魅力
日本製ドローンは、高い技術力と精密な制御が特徴で、特に産業用のドローンに強みをもっています。最新技術とトレンドを取り入れることで、安全性や信頼性がさらに強化されています。 - 日本の主要ドローンメーカー
国内メーカーでは、ACSL、プロドローン、マゼックスがそれぞれ個性ある製品を提供。ACSLは産業向けの高性能機体、プロドローンは広範なラインアップ、マゼックスは革新技術で注目されています。 - ホビードローンの人気機種
日本製のホビー向けのドローンは少ないですが「GFORCE」や「京商」が、趣味向けで手軽に楽しめるモデルを販売しています。100g未満の機種もあり、初めての空撮や軽快な操作性を重視する方に人気です。 - 市場シェアと競合状況
日本製ドローンは国内市場で確固たるシェアを持ちますが、海外勢、特にDJIの存在が強力です。日本製ドローンの独自性を生かした競争が進行中です。 - 価格帯別ドローンの選び方
価格によって性能や機能が異なるため、ニーズに応じた選択が必要。高性能モデルはコストがかかる一方で、安価なモデルも用途によっては十分に活躍します。 - 特定用途別ドローン
農業や物流、点検用途に特化したドローンが登場し、各産業の効率化に貢献しています。用途に応じた機能を備えたモデルが求められています。 - 運搬・散布技術の未来
荷物運搬や農薬散布用ドローンは、作業の効率化と省力化に大きく寄与しています。特に物流の未来を見据えたドローン技術の発展には大きな期待がかかっています。
日本製ドローンは、技術力と信頼性で産業分野やホビーにおいても存在感を増し、さらなる進化を遂げると予想されます。