ついにDJIからFPVドローンの販売が開始されました。
専用の送信機とFPVゴーグルがセットになっていている商品です。
今回は「FPVドローン DJI FPVコンボ」を紹介します。
DJI FPVコンボ スペック
カメラの情報
動画解像度 | 4K60fps |
センサー | 1/2.3インチCMOS有効画素数:12MP |
レンズ | FOV: 150° 35 mm判換算:14.66 mm 絞り:F2.8 フォーカスモード:固定焦点 フォーカス範囲:0.6m〜∞ |
ISO | 100-12800 |
シャッター速度 | 1/50-1/8000 秒 |
静止画モード | シングル撮影 |
最大静止画サイズ | 3840×2160 |
写真フォーマット | JPEG |
動画フォーマット | MP4/MOV (H.264/MPEG-4 AVC、H.265/HEVC) |
動画 最大ビットレート | 120 Mbps |
カラープロファイル | 標準、D-Cinelike |
RockSteady EIS | 利用可能 |
歪み補正 | 利用可能 |
対応ファイルフォーマット | exFAT (推奨) FAT32 |
機体の情報
離陸重量 | 約795 g |
サイズ | 255×312×127 mm(プロペラあり) 178×232×127 mm(プロペラなし) |
対角寸法 | 245mm |
最大上昇速度 | Mモード:無制限 Sモード:15 m/s Nモード:8 m/s |
最大下降速度 | Mモード:無制限 Sモード:10 m/s Nモード:5 m/s |
最大速度 | 140 km/h、Mモード:39 m/s (中国本土では27 m/s) Sモード:27 m/s Nモード:15 m/s |
最大加速度 | 2秒で0 km/hから100 km/hに到達(理想的な条件下で、Mモードで飛行中の場合) |
運用限界高度(海抜) | 6,000 m |
最大飛行時間 | 20分(無風で40 km/hの速度で飛行時に測定) |
最大ホバリング時間 | 約16分(無風環境下で飛行時に測定) |
最大飛行距離 | 16.8 km(無風環境下で飛行時に測定) |
最大風圧抵抗 | 39〜49 km/h |
動作環境温度 | -10℃ ~ 40℃ |
伝送電力 (EIRP) | 2.400〜2.4835 GHz FCC:≤ 31.5 dBm CE:≤ 20 dBm SRRC:≤ 20 dBm MIC(日本):≤ 20 dBm 5.725〜5.850 GHz FCC:≤ 31.5 dBm CE:≤ 14 dBm SRRC:≤ 25.5 dBm |
アンテナ数 | 4 |
GNSS | GPS+GLONASS+GALILEO |
ホバリング精度範囲 | 垂直: ±0.1 m(ビジョンポジショニング使用時) ±0.5 m(GPSポジショニング使用時) 水平: ±0.3 m(ビジョンポジショニング使用時) ±1.5 m(GPSポジショニング使用時) |
対応SDカード | microSD(最大256GB) |
内部ストレージ | なし |
ジンバル
可動範囲 | チルト:-65° ~ 70° |
操作可能範囲 | チルト:-50° ~ 58° |
スタビライズ機構 | 単軸(チルト)、電子式ロール軸 |
最大操作速度 | 60°/秒 |
角度ぶれ範囲 | ±0.01°(Nモード) |
電子式ロール軸 | 利用可能(機体の傾きが10°以内の時、映像を安定化) |
検知システム
前方 | 高精度測定範囲:0.5~18 m 障害物検知:Nモードでのみ利用可能FOV:56°(水平方向)、71°(垂直方向) |
下方(デュアルビジョンセンサー + TOF) | TOF有効検知高度:10 m ホバリング範囲:0.5〜15 m ビジョンセンサーホバリング範囲:0.5~30 m |
下方補助ライト | シングルLED |
動作環境 | 反射のない識別のしやすい表面 拡散反射率>20%(例:壁、木、人) 適切な明るさ条件(通常の屋内の照明条件でルクス >15) |
FPVドローン DJI FPVコンボ セット内容
- DJI FPV ドローン× 1
- DJI FPV インテリジェント フライトバッテリー× 1
- DJI FPV プロペラ(予備)× 4
- DJI FPV ジンバル プロテクター× 1
- DJI FPV トップシェル× 1
- DJI FPV 送信機 2× 1
- コントロールスティック1 組(予備)× 1
- DJI FPVゴーグル V2× 1
- DJI FPVゴーグル アンテナ(デュアルバンド)× 4
- DJI FPVゴーグル バッテリー× 1
- DJI FPVゴーグル 電源ケーブル (USB-C)× 1
- DJI FPVゴーグル ヘッドバンド× 1
- DJI FPVゴーグル フォームパッド× 1
- DJI FPV AC電源アダプター× 1
- DJI FPV AC電源ケーブル× 1
- USB-C データケーブル× 1
DJI FPVコンボ サンプル動画
海外のYouyuberの「Joshua Bardwell」の動画をのせておきます。
英語ですが、概要はなんとなくわかると思います。
FPVドローン DJI FPVコンボの特徴
アングル、アクロモード
FPVドローンを飛ばしたことのない人には聞き慣れない言葉かもしれませんが「アングルモード」っぽいモードと「アクロモード(ホライゾンモードに近いかも)」っぽいものがありそそうです。
アクロモードにすれば、機体を回転させたりすることができます。
通常のモードだと、今までのDJI機の映像をゴーグルで見ているのとあまり変わらなそうな気がします。
ゴーグルはメガネをかけて装着可能
V1もそうでしたが「DJI FPVゴーグル V2」もめがねをかけて装着が可能になっています。ただサイズの大きいメガネむりな場合もあるようです。
ピンチ持ちは操作がやりずらそう
動画では「Joshua Bardwell」氏がピンチもちをしているところがあったのですが、操作はやりずらそうでした。
タートルモードあり
a2c さんのツイートを勝手に紹介させていただいてますが....
タートルモードもついているようです。
※情報ありがとうございます
日本では2.4Ghz
日本では2.4Ghzで使用できます。GPSでの位置情報で2.4Ghzしか使用できないようにするのか?
どんな仕様なのかは、よくわかりませんが...
1. 現地の方針や規制の制限により、5.8 GHz周波数帯は、日本/ロシア/イスラエル/ウクライナ/カザフスタン等の国々で現在利用することが禁止されています。これらの場所で飛行する場合は、2.4 GHz周波数帯を使用してください。上記内容は予告なく変更される場合がありますので、ご使用の前に必ず、現地の法律および規則をご確認ください。
商品の販売ページにこのような記載があったので、手動で選択するのかも。
※引用元はDJIストア商品販売ページ
目視外飛行の申請
かんたんに飛ばせます的な情報もありましたが、FPVゴーグルを装着して飛ばすなら2.4Ghzであったとしても200g以上の重量がありますので、目視外飛行になります。
ですので購入してもすぐに飛ばすことはできません。目視外飛行の申請が必要なりますので間違えないよう注意しましょう。
FPVゴーグルを装着しないでドローンの機体を見ながら飛ばす目視飛行で、DID地区以外、さらに飛ばす場所の土地の管理者の許可があればすぐに飛ばすことは可能です。
たしかに2021年2月現在、ドローンの免許は必要ありませんが、購入してすぐに飛ばせることはないところは注意しましょう。
FPVゴーグル
FPVゴーグルは420gとの記載がありましたので、まぁまぁ重たいです。
5.8GhzドローンをFPVゴーグルを使って飛ばしている人には重く感じると思います。
FPVゴーグルで有名なメーカー「FatsharkのHDO2」の2倍くらいの重量がありますので。
個人的に心配なところ
「DJIのドローンだからセンサーなどがついていて安全なんでしょ!」とFPVドローンを飛ばしたことのない人がいきなりスピードを出したらかなり危険です。
最大スピードは140km出るとの記載がありましたので、大事故になる可能性がかなりあります。
今までのDJIの機種とは少し違う特性を理解してから購入した方がよさそうです。
DID地区以外でも第3者が入ってくる可能性がある場所や、建物があったりする場所で飛ばすのは、操縦技術が向上してから飛ばした方がいいと思います。
たぶんDJIのFPV専用のシュミレーターがあると思いますので、しっかり練習してから飛ばしたいところです。
最後に
自分の説明が下手なのでどんなドローンちょっとわかりずらいかもしれないので、詳しく知りたい方は記事に埋め込んだ動画、海外の有名なドローンYoutuber「Joshua Bardwell」氏の動画を見るといいと思います(5.8Ghzなのでちょっと違うところがある可能性はあり)。
それとDJIストアの販売ページをみるとどんなドローンかわかりやすいです。
個人的に魅力的だと思ったポイントは、
- FPVゴーグルに飛んでくる映像が綺麗
- FPVの距離が出せる(ドローンを飛ばせる距離)
- 2021年2月現在ドローンの資格や免許の必要なしで飛ばせる(目視外飛行の申請は必要になります)
こんなところでしょうか。
クリエイティブな映像制作をしている方や、ドローンの映像を仕事で活用したい方には向いているドローンかもしれません。