
「まるで自分が空を飛んでいるような臨場感を味わいたい」──そんな体験を可能にするのが FPVドローン です。ゴーグルを装着し、機体のカメラ映像をリアルタイムで見ながら操縦することで、通常のドローンでは得られない没入感を楽しめます。
2025年現在、FPVドローンは大きく分けて3種類。
- DJI製の完成品(2.4GHz・100g以上・登録必須)
- BETAFPV が販売していようなマイクロドローン(5.8GHz・100g未満・資格必須)
- 自分でパーツ選定からする自作機(完成機もあります)
この3つが初心者にとって現実的な選択肢です。さらに本格的なレーシング機や自作機もありますが、資格や知識が必要になります。
本記事では、FPVドローンの仕組みや法律面、選び方のポイントをわかりやすく解説しつつ、2025年最新おすすめモデル5選 をご紹介します。
FPVドローンとは?初心者にもわかりやすく解説
FPVドローンと通常ドローンの違い
FPVとは First Person View(一人称視点) の略称です。
通常のドローンは「肉眼で機体を見ながら操作」しますが、FPVドローンは機体に搭載されたカメラの映像をリアルタイムでゴーグルやモニターに映し出し、その映像を見ながら操縦します。
このため、操縦者の視界はまるで自分自身がドローンに乗って空を飛んでいるような感覚になり、通常のドローンにはない 圧倒的な没入感・スピード感・臨場感 を味わえるのです。
初心者が体験すると「まるでVRの世界に入ったようだ」と驚くほどで、まさにFPVドローン最大の魅力といえます。
FPVドローンの仕組みと必要な機材(ゴーグル・送信機など)
FPVを楽しむためには、以下のような機材が必要です。
機体(ドローン本体)

小型の室内用からレース仕様まで種類が豊富。用途によって選ぶ必要があります。
カメラ(FPVカメラ)
機体に搭載され、リアルタイムで映像を送信。映像の遅延が少ないほど操作精度が高まります。
送信機(プロポ)

ドローンを操縦するコントローラー。通常のトイドローンに付属する簡易送信機とは異なり、FPV用は細かい操作が可能です。
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操縦者が装着し、リアルタイム映像を映し出すデバイス。まさに「パイロット視点」を実現する装置です。
完成品セットとして機材が一式揃っているのは DJI製(Avata / DJI FPV) のみで、これが初心者の現実的なスタートラインです。
一方、レーシング機や自作機は「機体・ゴーグル・プロポ」を別々に揃える必要があり、初心者にはややハードルが高めです。
レーシングドローンとの関係性と特徴
FPVドローンの代表的なジャンルが レーシングドローン です。
専用のサーキットで高速飛行やアクロバティックな操縦を競い合う競技で、最高時速100km以上に達する機体もあります。反射神経と技術が求められ、競技人口も世界的に拡大中です。
一方でFPVドローンの用途はレースに限らず、
- 空撮 → 建物内部や狭い空間を縦横無尽に飛び回る迫力映像
- ホビー → 室内練習や友人とのカジュアルな遊び
- 産業利用 → 点検・調査など狭い現場での実用
と幅広く進化しています。
FPVドローンの魅力と楽しみ方
一人称視点での没入感ある操縦体験
FPVドローンの魅力は、ゴーグルを通じてまるで自分が空を飛んでいるかのような視点で操縦できる点です。機体のすぐそばを高速で飛ぶ臨場感や、狭小空間をすり抜ける感覚などは、他のカメラ機器では味わえません。
空撮・趣味で広がるFPVの用途
FPVドローンは映画やCM、YouTubeなど映像制作の現場で多用されるほど注目されています。特に、狭い建物の内部や、迫力ある疾走感のあるシーンなど、映像にダイナミックな表現力を与えられるのが強みです。
趣味としては、空撮だけでなく「フリースタイル飛行」が人気です。アクロバティックな動きや独自ルートを自由に飛ぶスタイルは、FPVコミュニティ内外で多くのファンを生み出しています。
フリースタイルFPVを世界に広めたパイオニスト—Johnny FPV
FPVドローンの魅力を映像で世界に示した存在が、**Johnny Schaer(Johnny FPV)**さんです。彼はフリースタイル飛行と映像制作スキルで注目を集め、その映像作品はまるで空飛ぶ芸術といえる完成度です。
特に、FPV空撮の世界では、Red Bull、Nike、Mercedes‑Benz、Porsche、さらにはNetflix映画『Red Notice』など、大規模な商業プロジェクトにも参加。彼の映像は単なる飛行技術の披露にとどまらず、映像美とストーリーテリングを融合させたクリエイティブ作品として高く評価されています。
映像では、フィンランドの氷上ロジックとアラブ首長国連邦の砂丘を行き来する迫力のドローン撮影が展開され、FPVによる映像表現の可能性を強く印象づけます。
世界中で盛り上がるFPVドローンレース
FPVドローンは映像撮影やフリースタイルだけでなく、レース競技としても世界的に盛り上がっています。専用コースを高速で駆け抜け、障害物をすり抜けるそのスピード感とスリルは観戦者をも魅了します。
特に有名なのが、アメリカ発の Drone Racing League(DRL) や Drone Champions League(DCL)。これらの大会ではプロパイロットが集い、時速100kmを超えるマシンを操りながらレースを繰り広げます。競技はテレビ放送やYouTubeでも配信され、視覚的に非常に迫力があるため、eスポーツ的な楽しみ方としても注目されています。
さらに、これらの大会は 賞金総額が数万〜数十万ドル規模 になることもあり、トップパイロットはスポンサー契約やプロ契約を結んで活動しています。まさに「ホビーの枠を超えて、職業としてのFPV」が確立しつつあるのです。
FPVドローンを選ぶときのポイント
カメラ性能と低遅延映像の重要性
FPVではリアルタイム映像が命。映像の遅延は操作ミスにつながるため、低遅延カメラ搭載機 を選ぶことが重要です。
飛行時間とバッテリーの目安
飛行時間は一般的に5〜15分程度。長時間楽しむなら予備バッテリーを必ず用意しましょう。
スピードと操作性|レーシング用途に適したモデルとは?
レーシングドローンは時速100kmを超えるモデルも存在。初心者がいきなり挑戦するのは難しいため、入門機で慣れてからステップアップするのが安心です。
室内用と屋外用FPVドローンの違い
- 室内用 → 小型で安全、練習や子供向けに最適
- 屋外用 → 高速飛行や空撮に強い、本格的な体験が可能
周波数帯と法律上の注意点|2.4GHzと5.8GHzの違い
- 2.4GHz帯(DJI製) → 免許不要。ただし100g以上のため 機体登録必須
- 5.8GHz帯(BETAFPV・レーシング・自作) → 登録不要だが アマチュア無線資格+無線局開設が必須
FPVドローンに必要な資格と免許を徹底解説

この記事でとりあげている「FPVドローン」とは「FPVゴーグル」を装着して目視外飛行で飛ばすドローンのことをさしています。それを前提に話をしていきます。
FPV(First Person View)ドローンの操作は、臨場感あふれる視点での飛行体験が特徴ですが、条件によっては資格の取得も考慮する必要があります。
ここでは、FPVドローンに関連する資格や免許の種類、法律上の注意点、資格取得にかかる費用などを詳しく解説します。
FPVドローンに必須の資格とは?
まずFPVドローンを飛ばすうえで必要な資格は取り扱う周波数帯によって変わってきます。
2.4Ghz帯の周波数のFPVドローン「DJI FPV」「DJI Avata2」「DJI NEO」などの場合は資格は必要ありませんが、5.8Ghz前後の周波数帯を使用するFPVドローンを飛ばす場合、無線従事者資格が必要です。
5.8Ghzの周波数帯を利用するFPVドローンを飛ばしたい場合は、
趣味で飛ばす場合は「アマチュア無線技士4級」
仕事や業務で飛ばす場合「第三級陸上特殊無線技士」の資格が必要です。
総務省へ無線局開局申請が必要
資格の取得だけでは、5.8Ghz前後の周波数帯を使用するFPVドローンは飛ばす事ができません。
資格にの次に、無線機器(VTX)の保証と、それと合わせて総務省に開局申請をします。無線局の開局ができると、総務省から免許所が発行されやっと飛ばす準備が整います。
業務で飛ばす場合はまた違う流れが必要になります。業務の場合はかなり複座な流れになりますので、ドローン専門の行政書士などに依頼するといいかと思います
目視外飛行をする場合は飛行申請が必要
100g以上のドローンで目視外飛行(FPVゴーグルを使っての飛行)する場合は必ず、飛行申請が必要になります。飛行申請に関しては電波周波数の種類に関係なく必要になります。
参考「無人航空機の飛行許可・承認手続」
>>https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000042.html
2.4Ghz 5.8Ghz どちらのドローンから始めればいいのか
2.4GhzのFPVドローンから始めるのにおすすめの人
- 将来的にドローンをどのように活用したいか決めていない
- 免許の取得はめんどくさい
- 綺麗な映像で空撮を体験してみたい
- とりあえず早く始めたい
5.8GhzのFPVドローンから始めるのにおすすめの人
- 国内でやっているドローンレースに出てみたい
- スピード感があるフリースタイルでのFPV飛行がしてみたい
- 100g未満のマイクロドローンに興味がある
- 好きなパーツなどを選定して自作でドローンを作ってみたい
- 綺麗な映像で空撮体験してみたい
- 免許の取得から開局申請など飛ばすまでに最低3ヶ月くらいかかるのが苦ではない
かんたんに箇条書きで書いてみましたがこんな感じです。
【2025年版】おすすめFPVドローン5選
DJI NEO

機体重量 | 約135 g |
サイズ | 130×157×48.5 mm(長さ×幅×高さ) |
最大上昇速度 | 0.5 m/s(シネモード) 2 m/s(ノーマルモード) 3 m/s(スポーツモード) |
最大下降速度 | 0.5 m/s(シネモード) 2 m/s(ノーマルモード) 2 m/s(スポーツモード) |
最大水平速度(海抜付近、無風) | 6 m/s(ノーマルモード) 8 m/s(スポーツモード) 16 m/s(マニュアル モード) |
運用限界高度 | 2000 m |
最大飛行時間 | 約18分(プロペラガード装着時は約17分) |
最大航続距離 | 7 km |
最大風圧抵抗 | 8 m/s(スケール 4) |
動作環境温度 | -10℃~40℃ |
内部ストレージ | 22 GB |
動画解像度 | EISオフ: 4K (4:3):3840×2880@30fps 1080p (4:3):1440×1080@60/50/30fpsEISオン: 4K (16:9):3840×2160@30fps 1080p (16:9):1920×1080@60/50/30fps縦向き撮影 1080p (9:16) 1080×1920@60/50/30fps |
ジンバル | 1軸メカニカルジンバル(チルト) 安定化機能つき |
最大伝送距離 | FCC:10 km CE:6 km SRRC:6 km MIC(日本):6 km |
DJI NEOは、DJIが提供する高性能かつ使いやすいFPVドローンで、プロフェッショナルやホビーユーザーのどちらにも対応できる設計が魅力です。
- 高精細なカメラと映像品質
DJI NEO FPVは、4Kの撮影に対応しており、FPVドローンの中でも高画質な映像が得られます。広角レンズと低遅延のデジタル伝送により、リアルタイムでクリアな映像が視認でき、臨場感あるFPV体験が可能です。 - モード切替で初心者から上級者まで楽しめる
DJI NEOは、通常の「ノーマルモード」と、高速フライトやアクロバティックな飛行ができる「スポーツモード」「マニュアルモード」を備えており、初心者から上級者まで多様なフライトスタイルに対応可能です。専用のプロポを使用する事で、細かい操作も可能になりFPV飛行を楽しむ事ができます。 - ユーザーフレンドリーな操作性
スマートフォンでの操作も可能。FPV飛行以外にセルフィードローンとしての使用もできます。
DJI NEO FPVドローンは、FPVフライトと高画質な映像を両立したい方や、DJIの信頼性と高性能を求める方におすすめです。
FPVゴーグルとのセットで7万円台で購入できるのでコスパもいいと思います
DJI Avata 2 / DJI FPV(2.4GHz・100g以上・登録必須)

初心者が本格的にFPVを体験するなら最有力候補。
DJIのFPVシリーズは、ゴーグル・送信機付きの完成品セットとして唯一の存在です。
- メリット
- 日本仕様は2.4GHz帯で免許不要
- ゴーグル・送信機込みで届いてすぐ使える
- 安定性が高く、映像の遅延が少ない
- 空撮にも対応し、趣味から映像制作まで幅広く活用可能
- デメリット
- 100g以上なので 航空法上は登録必須
- 「目視外飛行」する場合は国交省許可が必要
- 本体価格が高め(10万円以上が一般的)
- おすすめユーザー
- 法律に従って本格的にFPVを楽しみたい初心者〜中級者
- 入門セットで確実に体験をスタートさせたい人
BETAFPV BetaFPV Cetus Pro(5.8GHz・100g未満・資格必須)

唯一のオールインワンFPVセット(ゴーグル・プロポ付き)。
TinyWhoop系の小型機は室内練習やレース入門に最適で、FPVレース界隈では定番です。
- メリット
- 100g未満なので航空法の登録不要
- 室内でも安心して飛ばせるサイズ感
- 小回りが利き、狭い場所での練習に最適
- デメリット
- 5.8GHz帯なので アマチュア無線資格+無線局開設が必須
- 出力を上げれば室内専用に限らず楽しめるが、その分法律遵守がシビア
- 屋外飛行では風に弱く安定性に欠ける
- おすすめユーザー
- 室内で安全にFPV練習をしたい人
- 資格を取得済み、またはFPVレースに本気で挑戦したい人
中級者向け FPV ドローン (5.8GHz・要資格)
プロポ、ドローン、FPVゴーグルを別々に揃える必要があります
FPVドローン BetaFPV Air65

項目 | 内容 |
---|---|
機体タイプ | 1S・65mmクラスの超軽量Tiny Whoop(BNF) |
重量(本体) | 約17.1–17.4g ※電池除く |
受信機 | ELRS 2.4GHz 内蔵(5in1 FCに統合) |
VTX(映像) | 5.8GHz アナログ 25〜400mW、カメラ:C03 |
フライトコントローラ | Air Brushless Flight Controller(5in1) |
モーター | 0702系:Racing 27,000KV / Freestyle 23,000KV / Champion 30,000KV |
推奨バッテリー | 1S 260–300mAh(BT2.0) ※LAVA 1S推奨バリエーションあり |
想定フィールド | 室内中心(超軽量・敏捷)/上級~中級者向け |
位置づけ | Meteorシリーズより軽量高反応な設計(Racing & Freestyle) |
| バージョン | モーター / プロペラ | こんな人に |
|---|---|
| Racing | 0702SE II 27,000KV / Gemfan 1219S-3 | とにかく俊敏・キビキビ。室内レースや高速スラローム練習に。
| Freestyle | 0702SE II 23,000KV / HQ 31mm UL | 流れるようなライン撮り・フリースタイル重視。扱いやすさ◎。
| Champion | 0702 II 30,000KV | 反応最優先のピーキー仕様。操縦慣れした上級者に。
- 17g台の超軽量 × 5in1 FCで配線最小化 → 反応が鋭く、室内での細かいスロットルワークが気持ちいい。
- Racing / Freestyleの明確な味付け → 用途に合わせて選びやすい。
- 25–400mW VTX + C03カメラで、アナログながら見やすい。
- 上級者向けの側面:公式も「エキスパート向け」と明記。初めてのFPVはMeteor65/75 Proも検討。
- 超軽量=屋外の風に弱い:基本は室内想定。屋外は微風限定。コミュニティでも室内推奨の声が多い。
「超軽量×高反応」な室内FPV特化機。 既にELRS送信機とゴーグル環境がある方のステップアップや、Whoopでのレース/フリースタイル練習を詰めたい人に最適です。Meteorからの乗り換えでも、反応の良さを体感できます。
自作FPVドローン(5.8GHz・要資格・上級者向け)
自由度は無限大。上級者のための究極の選択肢。
フレーム、モーター、VTX、カメラなどを自分で組み合わせ、理想の機体を作り上げることができます。
- メリット
- 自分好みに完全カスタム可能
- レース仕様・空撮仕様など目的に合わせて構築できる
- 修理・改造で長く楽しめる
- デメリット
- 高度な知識とスキルが必須
- 資格・無線局開設も必要
- 初期費用+機材の相性調整に手間がかかる
- おすすめユーザー
- 既にFPV経験があり、自作に挑戦したい上級者
- レースで本格的に戦えるオリジナル機を作りたい人
参考記事
自作ドローンの作り方は下のURLのカテゴリーで紹介しています↓
https://drone-info.net/category/jisaku-drone
FPVドローンに関するよくある質問(Q&A)
Q:FPVドローンに免許や資格は必要?
FPVドローンは 周波数帯と重量 によって扱いが大きく変わります。
- DJI Avata / DJI FPV(2.4GHz・100g以上)
→ 無線免許は不要。ただし100g以上なので航空法上は「無人航空機」に分類されます。
そのため 国交省への機体登録が必須 で、人口集中地区での飛行や目視外飛行には国交省の承認も必要です。 - BETAFPV TinyWhoop(5.8GHz・100g未満)
→ 航空法の規制対象外なので機体登録は不要。ただし 5.8GHz帯を使用するため、アマチュア無線4級以上の資格+無線局の開設申請 が必須です。
資格がなければ合法的に飛ばせないので要注意です。 - レーシング機/自作FPV(5.8GHz・100g以上)
→ すべて資格+開局+100g以上なら登録が必要。特に自作機はVTX(映像送信機)の出力調整も必要なので、知識がないと違法利用になりかねません。
Q:FPVドローンはどこで飛ばせる?
- DJI(100g以上)
→ 航空法の対象なので、登録後にルールを守って屋外飛行可能。
人口集中地区・夜間・目視外飛行を行う場合は、事前に国交省の許可申請が必要 です。
練習目的であれば、登録後に人がいない広場や専用フィールドを利用するのが安心です。 - BETAFPV TinyWhoop(100g未満・5.8GHz)
→ 法律上は航空法対象外なので登録不要。ただし資格が必要なため、利用者は限られます。
室内での練習やFPV専用練習場での飛行が一般的。屋外でも飛ばせますが、風に弱く実用性は低めです。 - レーシング/自作機
→ 高出力かつ高速で飛ぶため、公共の場での利用は危険。ほぼすべて FPV専用のレース場や練習フィールド を利用するのが安全です(広い土地で、土地の管理者の許可が取れれば例外)
Q:ゴーグルや送信機(プロポ)は別売り?
- DJI
→ 「機体+ゴーグル+送信機」がセットで販売されるため、購入すれば一式揃います。ただし価格は高め(10万円以上)。 - BETAFPV TinyWhoop
→ 唯一「オールインワンセット(機体+ゴーグル+プロポ付き)」が存在します。資格と開局えあれば、購入後すぐにFPV体験が可能です。室内で練習したい人におすすめ。 - レーシング/自作機
→ 基本的に 機体・ゴーグル・送信機をバラで揃える必要 があります。さらに部品の相性や設定(バインド、周波数調整)も必要で、初心者には難易度が高めです。
まとめ|FPVドローンで臨場感あふれる体験を楽しもう
FPVドローンは、通常のドローンでは味わえない「まるで自分が空を飛んでいる」ような臨場感を楽しめるのが最大の魅力です。2025年現在、FPVの世界は大きく3つの層に分かれています。
- 入門者・初心者
→ 現実的なスタートは DJI Avata / DJI FPV。免許不要ですが100g以上のため登録が必須。安定した飛行と直感的な操作性で、FPVの魅力を存分に味わえます。 - 資格を持っている or これから取得予定の人
→ BETAFPV TinyWhoopシリーズ が最適。100g未満なので登録不要ですが、5.8GHz帯を使うため資格と無線局開設が必要です。室内で安全に練習できるため、レース入門にも向いています。 - 中級者〜上級者
→ レーシング用FPVや自作機の世界へ。資格が必要で操作スキルも求められますが、スピード・迫力・自由度は格別。FPVの醍醐味をフルに味わえるジャンルです。
FPVドローンを選ぶ際に最も重要なのは、「自分の目的」と「法律の条件(登録・資格)」 を正しく理解することです。安易に「免許不要ですぐ楽しめる」と考えてしまうと、後で違法状態になったり、期待していた体験ができずに後悔する可能性もあります。
✅ 初めてFPVを体験したいなら → DJI製(登録必須)
✅ 資格を取ってでも小型FPVを楽しみたいなら → BETAFPV TinyWhoop
✅ 本格的にレースや自作に挑戦したいなら → 5.8GHz FPVドローン/自作機
自分のレベルや目的に合った機体を選べば、FPVドローンはきっと「買ってよかった」と思える最高のガジェットになります。ぜひ安全に配慮しながら、臨場感あふれる新しい空の体験にチャレンジしてみてください。